2017年7月28日金曜日

中島きみさんのお見送り

昨日のお通夜、今日の告別式。


93才の中島きみさんのお見送りのご奉公でした。


昨夜は感極まって涙が溢れました。


去年の7月19日の御講では、みんなでサプライズのバースデーケーキを用意してお祝いしましたね。


嬉しそうな顔、忘れられません。


今年の2月9日には、入院中の病院に伺いました。


リハビリ室でした。


辛そうだったけれど、顔を見せたら満面の笑顔になり、「うちの住職、うちの住職!」と、担当の介護士さんにご紹介くださいました。


本山から帰りたての私の、最初の受持教区のご信者さまたち。


鈴木久子さん、中島きみさん、石川チエ子さん、竹内照子さん、森山トキさん、、、、。


気がつけば、仲良しチームの皆さんが、寂光に帰られてしまいました。


ご信心を教えていただき、ご奉公を教えていただきました。


かわいがっていただいて、楽しく、親しく、ご奉公した頃が懐かしいです。


こんな素敵なご信者さま方が亡くなられて、妙深寺大丈夫だろうかと心配になってしまいますが、現在の臨港教区の皆さまも心を一つに合わせて、ご信心に、ご奉公に、精進してくださっています。


この前の、サプライズのお祝いが素晴らしい一例です。


寂しいけれど、寂しさを力に変えて、もっと頑張ります。


声が枯れていて、ごめんなさい、きみさん。


最後に会った時、手に手を取って、抱き合って、お別れしたこと、忘れません。


また、お会いして、みんなと一緒にご奉公できる日を楽しみにしております。


『妙深寺報』に掲載された中島きみさんの御利益のお話、みんなにプリントして読み返しました。


「老衰」ですもの、最後まですごいです。


身を以て体験したこと

臨港教区 中島きみ


 ありがとうございます。


 この度、はからずも私自身が戴いたご利益を、皆様に聞いて頂きたいと思います。


 九月二十七日の夜、休もうと床に着きますと、どうしたことか急に脇腹が痛んでまいりました。そしてその痛さはだんだんひどくなり、とうとう眠れぬほどの痛みになりました。


 「明日は教区事務がある、少しでも眠らなければ」と焦るのですが、眠るどころではありません。蒲団の上でうつ伏せになり、それでもウトウトしたのか、朝を向かえました。


 心なしか痛みも少し和らぎ、脇腹を押さえながら、お寺に行きました。そしてそこに居合わせた教区の人達に、昨夜の痛みの事を話しますと、皆が心配して、「早く病院へ行かなければ駄目じゃないの」と言われました。急ぎかかりつけの医院へ行きましたら、先生は診察をするなり、「帯状疱疹だ。明日あたりから帯状の湿疹が出るでしょうから、そうしたら又来てください。」と言われ、採血をして帰宅しました。


 しかし、翌日の夕方になっても、湿疹は出ません。するとお医者さんから電話が掛かってきました。いつもは看護婦さんからなのに、先生自らの電話です。


私は、「ああ、何かあるな」と直感しました。案の定、帯状疱疹は先生の誤診で、本当は“胆石”だと言われ、「沢山水分をとって下さい」と指示してきました。きっと診察した時に石があったのでしょう。今は少し痛みはありますが、耐えられないほどではありません。


 早速御宝前にご祈願し、たくさんの瓶に水を入れてお供えしました。それから吾を忘れてお看経を戴きました。お看経が終わった時、水道水がお供水に変わっているように見えました。(こんなに飲めるかしら?)と思ったお供水も、全部飲んでしまいました。


 そして、エコーを撮りましたが、どこにも石は見当たらないのです。先生は、「おかしいなー」としきりに言っておりましたが、とにかく石は消えていました。


 所が一難去って、また一難。今度は、採血の結果、肝機能の数が、標準の三倍以上も高いというのです。先生は、「こちらではこれ以上の検査は出来ないので、紹介状を書くから、東神奈川の済生会で検査してください。」と言われました。私は、済生会は気が進みませんでしたが、主治医の紹介では厭とも言えず、お願いしました。済生会は満員でしたが、紹介状があったので、すぐ診察を受けることができました。その日は問診だけで終わり、「十月三日に、採血と超音波の検査をしますから、食事をしないで来てください」と言われました。十月三日は、高祖会併せてご住職就任式の、当番参詣の祈願参詣の日なのです。私は、「先生、都合が悪いので、他の日にして下さいませんか?」とお願いしました。先生は、「なるたけ早いほうがいいよ。でないとまた一週間延びてしまうよ。」と言われました。私は、先生が決めた三日にし、さて当番参詣の導師をどなたにお願いしようかと悩んだ末、元連合長の鈴木光さんにお願いすることにしました。


 超音波検査の時、検査技師が、先生を部屋に呼んできて、何やらヒソヒソ話をしていましたので、ちょっと不安になりました。検査結果を二時間位待ったでしょうか、名前を呼ばれて診察室に入りました。診察室の空気は、心なしか緊張していたようでした。先生はおもむろに、画像を私に見せながら、腸の脇辺りを指し、「ここに一センチ位の影があるでしょう。これがね・・・」と、言葉をにごすのです。私はおもわず、「ガンですか?」と言ってしまいました。先生は、「そうです!」と何の迷いもなく、そう言い切ったのです。私はその瞬間、ガンで亡くなった主人の闘病生活や、ご奉公が出来なくなる自分の事を思い、足もとが崩れてゆくようでした。先生は、「早期発見ですから、手術をしなくても内視鏡で取れますから。」又、「念の為にMRIも撮ってみましょう。」と言ってくださいました。


 それから毎日、朝参詣・夕看経と、お供水をたくさん頂きました。MRIを撮って結果がでるまでの一週間、お寺と家とで、ただ一心におすがりいたしました。


 検査の結果は十一月六日です。そしてその日は教区お講で、主人の命日でもあるのです。教区お講中は、ご住職がおあげする御題目に合わせた木琴の音が、私の心を落ち着かせてくれました。


 予約時間の三時三十分、診察券を出すとすぐ呼ばれました。先生は、「中島さん、不思議なんだよ。ガンが消えているんだよ!」と画像を見せて下さいましたが、私も確かに見たあの「影」がないのです。あんなに丁寧に、何回も検査し、確かに存在したガンが消えている。もう胸が一杯になり、ジワジワと嬉しさがこみあげてきました。済生会の玄関を出たとき、

“お講師始め教区のみなさん、ほんとうにありがとうございました”

と、大声で叫びたい心をやっとおさえました。


 この感謝の気持ちを忘れずに、今後尚いっそう信行ご奉公に気張らなければと強く思いました。

  ありがとうございました。

             合掌

  平成十三年十二月十七日」


佛立信心の教科書に出てくるような、現証の御利益です。


朝参詣、御題目口唱、お供水、、、、。


ご挨拶でももうしましたが、ただただ、ご家族、ご親族の皆さまが、しっかりと法灯相続なさって、末長く幸せでありますように願っております。


ありがとうございます。

0 件のコメント:

The Spirit of Primordial Buddhism, HBS (April and Butsuryu Damashii)

April and Butsuryu Damashii (the Spirit of Primordial Buddhism, HBS) In April, we have been sharing the account of the profound incident th...