2018年7月4日水曜日

帰国から京都




















サンマリノから帰国いたしました。


朝、ボローニャを出発し、ドイツのミュンヘンを経由、約11時間のフライトで羽田に到着いたしました。


松本現薫師はそのまま関空へ飛びました。


私も明日から宗会、いや今夜18時から長松寺のお総講ですので、横浜妙深寺へ戻り、ご宝前にご挨拶させていただいた後、新幹線に乗って京都へ向かっています。


私たちがバチカンに向かってた後も、サンマリノではギリギリまで後片付けや御礼廻りなどをしてくださっていました。


石原さんが送ってくださった一枚、素晴らしい一瞬を捉えた写真。


看板の前で、一人の小さな男の子が真剣に読んでくれている。


ありがとうございます。

 

館内は大盛況だそうです。


ありがたい(涙)。


ボローニャの空港では、やはり同じくらいの少年がお姉ちゃんとゲームをしていました。


本当に、楽しそうに。


兄弟、姉妹、大切ですね。


短い時間でしたが、ローマまで行ってよかった(涙)。


バチカンの中村大使からお聞きしたお話は、全世界の政治・経済の現状、人類社会が直面している問題を鋭く捉えたもので、深く頷くことばかりでした。


経団連の副会長、事務総長もされてきた大使のお言葉には重みがあります。


同時に経団連の中枢にいた方が、格差の拡大を警戒し、ポピュリズムの広がりを危惧し、地球環境の保護を推進し、民衆にこそ力がある、とお話されていたことに驚きました。


社会や経済を語るにつけても、個々人の心のこと、信仰や宗教は切っても切れません(日本では別だと思い込まされていますが)。


ボローニャは「大丈夫かな?」心配になるくらい街全体が沈んでいたように思います。


社会全体が疲弊しているような。


ヨーロッパを中心に世界中から「修道院(monastery)」が消えているようです。


維持や出来ず、次から次に閉鎖されていると聞きました。


あらゆる意味で、本当に新しい一歩を踏み出さなければなりません。


もうすぐ京都に到着します。


明日は宗会の予定です。


船中八策のような、確固たる決意とシンプルなビジョンが大事だと思います。


どれだけ頭で考えても、経験と実積がないと分からない、できない。


紙に書いただけでは無理、文章を整えても数年後には忘れられ、時間が無駄に過ぎるだけです。


志を大きく、付け焼き刃にならないように、見せかけにならないように、本当のことをやっていかないといけません。


「あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。」虔十公園林・宮沢賢治


「さとれるを さとらずといひさとらざる 信者をさとるといふ宗旨なり」御教歌・長松清風


「宗旨」とは「その宗教の核心」「教義の中心」という意味です。


絶対に外せない、大事な大事なポイントです。


時代は、「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」という時代を迎えています。


「お前が言うな!」「お前がそれ言うか?」と陰口を言われないように、とことん無心になってご奉公させていただかなければならないと思います。


ありがとうございます。


京都に着きます。

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