京都佛立ミュージアムでの朗読会、無事に終えることが出来ました。
どうしても、したかったのです。
昨日はグレタさんの呼びかけで全世界が気候危機と環境保護、断固たる具体的な行動を呼びかけた金曜日。9月20日。
今日は国連の認めた国際ピースデー、そして宮沢賢治さんの祥月ご命日。
賢治さんの生涯と言葉を読み返し、お集まりくださった皆さまと共に大切なことを学ばせていただきました。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」
この言葉や考え方と、今の世界情勢、人びとの心のあり方はどう捉えるべきか。
「生徒諸君に寄せて」という文章で、賢治さんは何を伝えようとしていたのか。
「諸君よ。
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はこの地平線における
あらゆる形の山嶽でなければならぬ
宇宙は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか
新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系を解き放て
衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変へよ」
私は「ほんとうのさいわい」や「まこと」について、深く考えます。
鬼にも仏にもなる人間の進化を願うこと。
平和と平等。あるべき、目指すべき、地球と人間の社会。
人種差別も、男女差別も、LGBTQも、大きな壁を乗り越えて、人間は実際に進化してきた。まだまだ足りないけれど、人間の価値観が進化していなければ、アメリカに黒人の大統領は誕生していないし、女性も虐げられたままだった。
これから、アル・ゴア氏が言っていたとおり、環境活動も必ずや最重要の政治テーマとなる。このことを分かっていない、相変わらず巨大企業のビジネスモデル、大量生産・大量消費に支えられ、お茶を濁すような政策しか出来ない人は信望を失う。
行ったり来たりしながら、必ず僕たちは進化する。そう、信じさせてくれる言葉が、賢治さんの作品や詩の中に溢れているから。
仏教は、宗教に定められたカーストやヴァルナが絶対のヒンドゥー社会にあって、真っ向からこれを否定し、人間の尊厳とほんとうの自由を説いた。
「人間は生まれによって貴賎が決まるのではない。その行動によって決まるのである。」
当時こんなロックな言葉はない。当時の常識の全面否定だった。しかし、これに挑戦し、これを実現した。みんなが「おかしい」と思っていたからだ。だから一国の王や民衆は仏陀を支持した。
僕は、毎日いろいろなことがあるし、批判や中傷や妨害も誘惑もあるし、政治やビジネスのようなこともたくさんあるけれど、利害損得を超えて、人間を信じたい、人間の進化を信じたい。
何度も書いているけれど、今日も朗読会をさせていただきながら、龍馬から賢治さん、トランクの中の日本から不都合な真実まで、全くブレず一本の線になっていることを確信しました。
今朝、横浜からバックいっぱいに本を運び、賢治さんの言葉と、賢治さんが引用した日蓮聖人のお手紙、賢治さんが19才の時に読んでガタガタと打ち震え、涙したという法華経の御文も朗読させていただきました。法華経を拝読して泣く賢治さんすごい。僕が思う賢治さんが泣いたポイントを朗読しました。
いま新幹線です。京都佛立ミュージアムとして、国際ピースデー、賢治さんのご命日のイベント。無事成功。午前と午後、90分を2回。声が枯れました。
貴子さんが「歌うよりも話す方が喉に負担がかかる」と教えてくださいました。僕は力を入れて話しすぎるから、もう少し穏やかに話すようにアドバイスもいただきました(笑)。ロックの女王のアドバイス、大切にします‼️
20日の夜は100万人のクラシックライブのオープンデーでした。本当に、ありがたかったです。ジャケットを忘れて、恥ずかしい格好で行ってしまいました。でも、西田会長や太田先生が優しく迎えてくださって、本当に嬉しかった。
「20年後、住職がどうなっているか、楽しみだ」「世の中は変わる。その時に仏教やお寺やお坊さんがどうあるか、見てみたい」
西田会長や太田先生が言われたことを、深く胸に刻みました。ありがとうございます(涙)。
蓑田代表、スージー奥さまには感謝しかないです。本当にありがとうございます。
もうすぐ、やっと新横浜に到着しますー。よかったー。
今日の朗読会、参加いただいた皆さま、そして特にご奉公いただいた京都佛立ミュージアムのスタッフのみんなに、心から感謝申し上げます。
ありがとうございますー‼️
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