12月1日。EUの大統領にベルギーのシャルル・ミシェル前首相が就任しました。何と43才。素晴らしいことです。
EUには前人未到の難題があります。対立する大国や大衆、かけ離れた理念や利害の調整役とは。任期は2年半。
EUの各機関も新たに発足。EUの首相にあたる欧州委員長にはドイツのウルズラ・フォンデアライエン元国防相が就任。61才の女性です。また素晴らしい。任期は5年。
12月8日、今度はフィンランドから史上最年少の女性首相が誕生するというニュース。サンナ・マリン氏、34才。
挑戦してもらいたいです。人類が直面している危機を見据えて、既得権益で身動きの取れない古い価値観ではなく、透き通った新しい価値観や信念をもとに、リーダーとしての責任を果たしてもらいたいです。
英国のボリス・ジョンソン首相も55才。彼は英国のEU離脱・ブレクジットを推進。目下、12月12日の総選挙に向かい国論は二分、沸騰しています。
フランスでも年金改革案に対するデモや暴動。香港でも中国への逃亡犯条例改正案に対するデモが続いています。
大変な状況ですが、民衆が参加していること、自分たちの未来を自分たちで決める意志や行動が見えること、新たなリーダーが挑戦を続けていることなどが、日本より輝いて見えます。
日本は驚くべき速度で劣化しました。デモはないけれど、偽りが満ちているように感じます。
オリンピックの会場となっているお台場の水質が国際基準から逸脱していると。冬場の水質は少し良くなるはずですが、夏場は大変なことになります。
これを改善するために追加で6000億円が必要と報道されています。家計でも、お寺でも、宗務本庁の予算でも、こんないい加減な赤字会計、補正、借金はできません。皆さんはどう思っていますか?
ついにオリンピック関連経費は会計検査院の報告で1兆600億円にまで上りました。東京都などの経費を全て含めると3兆円を超える規模となりました。当初は「世界一コンパクトな大会」を掲げ、「7000億円で出来る」と言って誘致したのです。
本当に、みんな、何も感じないのでしょうか?誰かに脅されていて、何も言わないように命令されてるのですか?僕の頭では理解できないんです。どうしても。
同じ規模であれば、やるべきことが、いっぱいあった。再生エネルギーへの転換も出来たであろうし、もっと知恵と工夫をこらした政策が出来たと思うのです。
オリンピックは、スポーツを利用した「世界で最も醜悪なビジネス」と言われています。信じたくないけれど、そういう一面が見えてしまう。
お台場の水質もコントロールできないのに、福島第一原子力発電所の汚染水がコントロールできているはずもありません。因果でしょう?道理でしょう?
隣国を批判して愛国心を煽るよりも、謙虚に、自戒して精進するのが武士道であり、惻隠の情であり、徳で治める日本国の在り方だと思います。
今は全く違う。今の日本は全く違う方向に進んでいると思います。
欧州に誕生した若いリーダーたち。気候危機にしても、新しい価値観のもとに斬新で力強い政策を推し進めて欲しいです。
同時に、絶対に忘れてはいけないことがあります。これだけ様々なことが叫ばれている中で、動こうとしない政治家の方々のことです。古い価値観のまま、ハコモノやハードを尊重し、エネルギー転換にも積極的ではなく、既得権益に縛られて身動きが取れなかった方々のこと。
きっと、世の中が動き始めたら、彼らは後から動き出すのです。平然と、昔からそう思っていたとでも言うように。災害が打ち続くと思います。想像をはるかに超える災害が襲うようになります。政治は責任を果たさない。あとで付け足す。だから、忘れてはいけないと思うのです。
本当に、このままでいいわけがありません。東京湾の水質など、国民が努力する範疇を超えています。
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