6年前の今日、西木幸子さんのお宅で住職御講を奉修させていただきました。
私にとって、忘れられない、今生人界の大切な思い出の一つです。
お会いした時はすい臓がんのステージ4、その年内の命と宣告されておられた幸子さんでした。
その後、2年間、大切に時間を過ごすことが出来ました。
そして、6年前の5月5日、ご自宅で御講を奉修させていただきました。
ご病気もあり、それだけでも奇跡のようなことでした。痩せてはおられましたが、本当に綺麗で、しっかりされていました。
御講の後、幸子さんからいただいたお手紙は宝物のように大切にしています。
命のやりとりのようなご奉公。
人間の一生、命、家族、愛情、そのぜんぶが詰まった、素晴らしい御講、お助行。
一日は、ほんとうに一生です。
ぜんぶが、二度と戻らない人生そのものです。
「世々恒聞法華経恒修不退菩薩行」
「願くは我生々として諸仏に見(まみ)え、世々恒(つね)に法華経を聞き、恒(つね)に退せず菩薩の行を修め、自他法界(一切の衆生)菩提(ぼだい)を証せんことを。」
菩薩のような素晴らしい方々のお見送りをしてきましたが、それはしばしのお別れ、またお会いできる日を楽しみにしています。
「いきかはり死にかはりつゝ法華経に 仕へん人を菩薩とぞいふ」
幸子さん、ありがとうございます。
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