2022年9月24日土曜日

メモ


メモ

レストランや水にまでこだわるのに、宗教はなんでも、葬儀の坊主も誰でもいい。そんな愚かな、矛盾に満ちたことはありません。

すべてのものに通じ、あてはまる性質、普遍性。

古今東西、様々な普遍的なことがらが、様々な人の手で、見出され、伝えられ、記録されて来ました。

それらは人々に喜ばれ、共有され、役立てられるとともに、ときにはさらに深く掘り下げられ、価値を増して、それがまた広まって行きます。

ときに見失われ、埋もれ、忘れられていくことはあっても、それは決してなくならず、誰かがそれを再発見して、また伝えられていく。

よりよく生きたいと願う、人間誰しもが必ず持っている、あるいは心にひそめる思いが、いつの時代も人間の目や耳、心を、普遍性へと向けさせます。

ところが、悪徳の食品業者が劣悪で無用な食材を、産地を偽装し、あるいは添加物・保存料を混ぜて、騙し売って自分の利益とするように、悪賢い人たちが、普遍的なことがらに、自己の都合や利益、欲望を織り交ぜて、語る、伝える、広める、一見良さそうに見せながら、中は空っぽだったり、有害だったり、そういうことが、過去にも現代にも横行しています。

信じて、馬鹿を見て、被害を受けて泣きを見て、ついに良いものも、何も、誰も、信じられなくなる。そんな目に遭わないためには、何事にも出所や中身をしっかり確認することが大事です。

宗教も同じ。誰が、何を言っているのかをきちんと確かめて、普遍的な教えとそうでない教えを分けてこそ、本当に真実で、普遍性があり、誰もが励まされ、助けられ、救われる教えが何か分かるはず。

これを実行されたのが私たちのお祖師さま・日蓮聖人で、道理、文証、現証、この3つの基準を用意して、本当の仏教は、私たちの実際の大いなる助けとなることを、身を以て示してくださいました。

体力が落ちたり、病を受けた体には、本当に実になる安全で滋養にあふれた食事が欠かせないように、人間が傷つけられ、だまされ、虐げられる時代に生きる私たちには、本物の普遍性を持った、真実の教えが必要不可欠です。

お互いきちんと確かめ合いながら、み仏の立てられた普遍的な教え、その魅力や価値を、見失わないよう共有し、実践して活かし、役立てて、本当に安心できる人生、社会を築くべきです。

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