2022年9月22日木曜日

CEATEC 2022のカンファレンス収録










CEATECという大きなイベントがあります。毎年10月に幕張メッセで開催されてきたアジア最大級のIT技術・エレクトロニクス国際展示会です。


私は「CEATEC」と名前を変える「COM JAPAN」の時から存じ上げていました。


そのイベントに私のような者が顔を出すなど、思ってもみない、考えてもいなかったことで、恐れおののき、緊張し、頭を抱えていました。


この2年はオンライン開催でしたが、CEATEC 2022は会場・幕張メッセとオンラインの初のハイブリッド開催。 “Society 5.0 総合展


企業の枠を越えて、世界に名だたるハイテク企業の皆さまが集結し、このイベントをプロデュースしておられました。そうした皆さまに声をかけていただいて、参加させていただいたカンファレンス。


101日から30日まで提供されるオンライン用イベントです。丁寧に何度もご説明いただき、事前の打ち合わせも2回ほど開催いただいて、収録当日を迎えました。


完全に門外漢で、当初はお坊さんが呼ばれた訳も全く分からず戸惑っていましたが、同じくご登壇されたパナソニック・未来創造研究所所長・渡邊和久さまが優しく教えてくださり、やっと理解することができました。


混沌とした現在、GAFAをはじめ、世界中の多くの企業がこのままでは地球も経済も社会も行き詰まってしまうことが見えてきている。だから、哲学者や歴史家などを入れて、手前にある課題と同時に、もっと奥にある共通項、普遍的なテーマにも触れ、それらを社内で積極的にシェアし、共有するように努めている、とのこと。


すごいです、最先端の企業や志ある感度の高い方々。


カンファレンスのテーマは「不確実な未来に備え、社会へ貢献するデザインのチカラとは」。


「より良い社会と持続可能な人々の暮らしの実現に向け、 企業のデザイン組織が、急速に変化し複雑化する社会課題、より不確実性が高まる未来へ、どのように向き合い何をすべきか? 本セッションでは、様々な立場と視点から、社会へ貢献し企業価値を高める為に、今必要とされるデザインのチカラとは何かを議論していきます。」


こうしたテーマをいただいて、どのような内容になったか、是非ご参加、ご視聴いただければ幸いです。


ご登壇なさったのは下記の方々です。畏れ多く、足がすくみました。


緒方 壽人 

Takram Japan株式会社 デザインエンジニアディレクター


渡邊 和久 

パナソニック株式会社 デザイン本部 未来創造研究所所長


長谷川 敦士 

株式会社コンセント代表取締役 武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科主任教授


ファシリテーターは緒方壽人氏。はじめてお会いしましたが、次元が違うほど聡明で、知的で、クリエイティブで、凄まじかったです。デザイナーであり、エンジニアであること。凄すぎです。


著書『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』を一気読みしました。示唆に富んでいて、最近読んだ本の中で最も刺激を受けました。


渡邊和久さまはその職責の重さからも分かるとおり、日本を代表する企業が見据える「未来」について誰より深く洞察しておられる方でした。未来を見据えた、現在。現在を過去からの延長ではなく、未来から見直す。穏やかで、優しく、確信に満ちたお話に感銘を受けました。


長谷川先生はデザインやクリエイティビティというものを明確に言語化、論理化しておられて、圧倒されました。企業のトップであり、大学の先生でもある。それこそハイブリッドに、先端企業で実証し、大学では生徒たちに指導し、実験、また実証する。お話に奥行きがあり、感動しました。


そんな方々とお坊さん、住職の私がどんな話をしたのか、ちょっと想像できないかもしれませんが、実はいつもと変わらないことでした。


人間とテクノロジー、テクノロジーと人間。デザインすべき人間の心、心とは何か。誰もが人間界の今のOSはバグが出て、ウイルスに侵されていると気づいてる。今こそアプリの開発ではなくOSのアップデートや書き換えが必要、などなど。


是非、ご参加、ご視聴ください。ご視聴には「来場事前登録」が必要です。よろしくお願いいたします。


ありがとうございます。


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不確実な未来に備え、社会へ貢献するデザインのチカラとは | CEATEC 2022

https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=1950

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