2009年3月6日金曜日

ニュー・ケインジアン

 昨日、京都大学大学院で経済学を学んでいる学生さん、将来は研究者になりたいという若者と話をする機会に恵まれた。
 彼は、ほんの数年前までは敗色濃厚だった経済学を学んできて、ここで再び世界的な問題に対処できる中間的な経済学を追究していきたいと言っていた。ニューケインジアンだ。
 頑張って欲しいな。いまの金融・経済の構造、政治の在り方については、極めて問題が多い。すでに崩壊しているとも言える。本当は、この金融・経済危機を正常な状態に戻すためには800兆円以上が必要。途方もない、恐ろしいコストであり、それほどのインパクトで経済(金融)は暴走していた。警鐘を鳴らしていた経済学者は多くいたはずだが、市場原理主義に傾倒した世界の権力者たちの選択肢から外れており、傍観を余儀なくされていた。
 人間たち、それそのものの「心」をベースに、新しいパラダイムを切り開いてくれよ、と。勉強のための勉強になるなよ。志高く、頑張ってくれ。人を、国を、世界を、幸せにするための、経済学をつくってくれよ、と。いつもの如く、私は徹底的に仏教的経済学を彼に語り続けたのであった。

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