2009年3月12日木曜日

あの町でテロが

 今月初旬、福岡御導師と高須ご住職(熊本・長薫寺)が引率し、佛立教育専門学校の学生お講師方がスリランカに行かれた。無事にご奉公成就・帰国帰山されることをご祈願させていただいていたが、素晴らしいご奉公を終えて無事に帰国されたようで、よかった。怖いニュースが続いていたので心配していた。コロンボを中心とした万全の行程だったので危険は少ないとは思っていたが、何が起こるか分からない。とにかく、未来の佛立を担う青年教務の方々が無事に帰国されたことを嬉しく思う。きっと、将来のご弘通ご奉公にスリランカでの体験が活かされる。これは間違いない。
 しかし、一方で恐ろしいニュースは続いていた。このブログにも「マータラ・エリアでの御講」私が訪れ、地元寺院を借りて御講を奉修させていただいたマータラ地区で、現職の閣僚を狙ったテロが起きた。この町のモスク(イスラム礼拝所)で行われていた「マホメット聖誕祭」で自爆テロがあり、と少なくとも15人が死亡、閣僚1人を含む60人が負傷したという。あの穏やかな、しかもコロンボから遠く離れた町で、自爆テロが起こるとは。閣僚の爆殺という現政権への直接的なダメージを狙ったものだろうが、私が訪れ、通り過ぎた、あの町で、このような惨劇が起こったことを悲しく思う。
 現地のディリーパ君に連絡を取り、ご信者の無事を確認。もちろん、佛立信者がムスリムの宗教行事に参加することは考えられない。しかし、仕事の関係や通りかかって被害に巻き込まれないとも限らない。特に、このエリアのリーダーであるガンガー女史は大丈夫だったか。彼に確認したところ、大丈夫である、何の問題もなかった、とのこと。よかった。本当に。
 これからも、北部ムライティブ近郊の密林地帯約55平方キロメートル内に追い詰められているLTTEがどのような報復攻撃に出るかは予測不能だ。哀しい戦争が続いている。何としても、またご奉公に行かせていただきたいと思う。ご信心をしている純粋な彼らを励まさなければならない。立正安国論上奏750年の御正当年、世界の平和と人々の安穏な暮らしのために。時代は仏教なのに。真に、普遍的な教えが人々の心に届いたら、と思う。日本は、変な意味で、穏やかな。奇妙に。年度末を迎えて、経済的にも政治的にも、雇用にしても、危機が迫っているのに。

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