2009年8月26日水曜日

第3回 青少年の一座の感動を

 もう、何から書いて良いやら、分からない。とにかく、走り回った夏の終わり。次のご奉公に向かう気力を養うには、少し時間が掛かりそうだ。いや、それでは意味がない。
 第3回 青少年の一座は、実行委員会のみんなのご奉公のおかげで、大成功だった。広報部の古川くんが言っておられたが、孫の代まで語り継がれるご奉公だったと思う。この3年間続いた「青少年の一座」のご奉公は、第2回も、そして第3回の今回も、多くの若いスタッフの思いが結集して、参加者全員の心を揺さぶり、動かしたと思う。これについて書かなければ、次に行けない。
 青少年の一座が終了して、慌ただしく京都に移動したので心の締め括りも出来ていない。みんなと喜びを分かち合いたかったのだが、ここにも携帯電話からアップしてきたが、京都での「海外地域代表者会議」のご奉公のために京都入り。この会議も、最重要のご奉公だったため、悔いることはないが、本当に走り回った。なにせ、メールをこれほど開かなかったのは久しぶり。海外でのご奉公でインターネットの環境が無くてPCを開けないということはあるが、日本国内で…。18日の夜から、まともに寝ていなかったので、今は、ボーッとしてる。
 とにかく、子どもたち、若い人たちの感動を伝えたい。第3回の青少年の一座は、本当に、本当に、みんな手作りで、東京で行われた第2回の成功というプレッシャーの中、何度も何度も会議を行い、何度も何度も激論を交わし、コンセプトを定め、どうしたら伝わるか、どうしたら伝えられるのか、ということを試行錯誤し、徹夜に次ぐ徹夜のご奉公を重ねて当日を迎えた。
 「今、あなたのためにできること」。このテーマを、再三再四、スタッフも、ご奉公者も、確認して、ご奉公を進めておられた(涙)。いま、このテーマを、もう一度、心の中で読み返して、噛みしめている。
 僕たちが、第1回から第2回の青少年の一座で見聞きした体験談。彼らのその後を追うことも、「伝えたい」という思いから出たプランだった。本門佛立宗だからこそ、その場だけのフィクションや上辺だけの、遠い奇跡のような話などではなく、「その後どうなったか」をしっかりと伝えたいと思った。第1回の体験談の時も、わざわざ「大御利益」というものを選ばなかった。それは、佛立信心では、数え切れないほどある。しかし、若い人たちが「驚く」のではなく、御利益をいただく途中でもいいから、身近に感じたり、「自分も」と思えるような方にお願いした。
 第1回の吏絵ちゃん、そして夕香菜ちゃん。第2回の遥ちゃん、木村君。4人のその後を、VTRにして紹介。ここですでに涙が出た。「お母さん、わたし死ぬの?」というテロップと、その言葉をお話になるお母さんのシーン。第1回の青少年の一座、本山の御法門台の横で、吏絵ちゃんのお母さん、明根さんが涙ながらに語られた言葉だ。親として、愛する子どもが、こんな言葉を口にしたら、どう思うだろう。「お母さん、わたし死ぬの?」。何と答えられるだろう。
 この言葉から、青少年の一座の体験談はスタートした。今回、世界中から集まった人たちも、みんな吏絵ちゃんのためにご祈願してくれた。スリランカでは、吏絵ちゃんのために青年会が24時間の口唱会をしてくれた。その吏絵ちゃんが、元気で、フットサルのサークルにまで入って、活き活きして学生生活を謳歌している。本当に、ここで泣いてしまった。参加者のみんなにも、伝わったと思う。
 時間は限られていたけれど、ロケまで行ってみんなのその後を追ったのだった。夕香菜ちゃんのその後。ロスへの留学、難関といわれたオーディションに合格し、いまプロダクションに所属して夢を追いかけていること。第2回で泣きながら体験談の発表をしてくれた遥ちゃんは、家庭環境の変化やいじめによって登校拒否、そして自殺未遂を繰り返した。その時、青年会のみなさんに出会い、100本祈願をして、現証の御利益をいただいた。泣きながら、ご信者のみんなに感謝し、「木更津の小さなお寺に、青薫会を作りたい」と言っていた。その後。彼女は見事に木更津の妙蓮寺に青薫会を発足させた。「同じような境遇にいる子どもたちを支えたい」と話した遥ちゃんは、頭が下がるほど本物の佛立信者、菩薩だ。
 木村君のその後。彼は、第2回の青少年の一座から、ひろし君の「ご奉公は断らない」という姿勢を貫いて、本当に全部がいい方向に行っていると語ってくれていた。「厳しいこともあるが、ご信心があるから迷わない」という彼の姿に、感動した。「そして、この九州で、どんなドラマが待っているのだろうか」というナレーションで、過去の青少年の一座を紹介するビデオは終えた。
 なぜ、九州の大会となったか。その深い意味についても分かりやすくビデオが作られていて、立正安国論の意味、その背景、その後に起きた出来事。これも時間の制約がありながら、内容がギュッと満載されていた。お祖師さまが立正安国論の中で示された国難の中でも最大の「元寇」。その元が責め寄せてきた場所、お祖師さまのご予言(実際には御経文のとおり)が的中した現場が、この九州、しかも、青少年の一座が開催された福岡国際会議場のある海岸であったこと。だからこそ、この大会が、ここで開催されることに意味があった。さらに、さらに、お祖師さまが、その立正安国論を執筆されることとなった最大のきかっけ、正嘉の大地震は、8月23日、開催の日。鳥肌が立つほどの符号を、参加者みんなにご披露されていた。
 さらに、世界中の本門佛立宗を紹介する映像。この青少年の一座に参加した海外のご信者さんのことを、少しでも分かってもらいたいと思って企画された。この紹介がなければ、「珍しい参加者がいる」で終わってしまうかもしれない。ステージに上がっていただき、紹介する前に、韓国、ブラジル、イタリア、スリランカのご奉公をレポート。こういう企画の一つ一つが、実行委員会の企画チームによって組み立てられている。さらに、大会テーマ「今、あなたのためにできること」について、最初の提案が為された。海外のご奉公を見て感心しているだけではなく、「僕たちが、彼らのためにできることはないのか」と提案させてもらうこと。それが、第2回の時に始めたブラジルのファベーラ(スラム街)に住む子どもたちにおもちゃをプレゼントし、同時に御題目をお届けしようというご奉公。そして、スリランカのご信者さんに、使わなくなったお数珠を届けようというご奉公。
 さらに、今大会を代表して、九州の青年たちが体験談を発表した。本田君と法恵ちゃん。本田君の体験談については、是非DVDで観ていただきたいと思う。青春時代からの葛藤、事故、そして仕事や金銭トラブルから、行き場を失っていた時、やはり御宝前におすがりし、真夜中に、御題目をお唱えし、唱え重ねて、死ぬしかないと思っていたところから助けていただいた。そして、次には、「あなたのためにできること」と、苦しんでいる友だちのために自分の出来ること、特に、一緒にご信心をさせていただくことを勧めた。そして、友だちは一緒にご祈願をし、現証の御利益を感得。
 その本田君が作った曲「Smile~「今」あなたのためにできること~」が、最高によかった。本当に感激した。歌、すごい。彼はラップ、そしてデュエットしてくれたプロのシンガー顔負けの花田さんと一緒に舞台に上がり、2分半のライブ。本当は、全部歌って欲しかったなぁ。でも、この歌こそ、青少年の一座の、帰りのバス、電車、飛行機、フェリーで、みんなに口ずさんでもらえると、実行委員会一押しで、私たちも大いに期待した歌だった。私は、本当に大好きになってしまい、サビの部分の「いざ、青少年の一座」というフレーズを、ご奉公の間、何度も口ずさんでいた。
 そして、法恵ちゃんの体験談。それは、とても赤裸々な、身近な思いを語ってくれたもの。生まれた時からご信心をされていたが、「信心している実感がなかった」という法恵ちゃん。「足を切断する」という突然の病と手術を克服し、ご信心の有難さを確信した。そこから、法恵ちゃんの素直なご信心がスタートした。若い世代ならではだと思うが、「彼氏をお教化したい」と彼氏にご信心のお話をした。ところが、最初は「なんで?」「そんなん別に」と言われて、あえなく撃沈。ところが、法恵ちゃんのご信心に打たれて彼氏と一緒にご信心をされるようになった。カメラの前で話した彼の言葉が忘れられない。「なんでこんなことが起きるんだろう」と思い、「偶然」と思うのだが、「半年なら半年でやってみると、これだけ偶然が重なるわけがないということが分かる。これが、御利益なんだ」と。その素直な言葉が、本当にありがたい。
 そして、今度は、その彼が、彼の友人をお教化。しかも、この青少年の一座の2日前にお教化になった。本当に、素晴らしいことだ。いま、法恵ちゃんは、学校で知った虐待された子どもたちのためにご祈願を続けている。
 こうして、どれほどこのご信心が尊いかご披露した後、お看経。御講有がお出ましになり、大口唱会。このお看経が、とにかくすごい迫力で、大御本尊の前で、完全に一つになった。
 大会最後のご挨拶で、委員長の河野くんが、思わず泣きながら今回のご奉公を振り返った時、私も涙がこぼれた。本当に、みんな素晴らしい。委員長、そして副委員長、一つ一つの部署で頑張った参与さん、幹事さん、部員のみなさま方、裏方の方、前夜祭のご奉公を支えた方、遠方から、影から支えた方々、弘通研究班のメンバー、当日汗だくになってサポートしてくださった壮年会の方々、朝2時半に起きてご奉公者のご供養を作ってくださった婦人会の方々、そして、司会の北崎くん、紀世ちゃん、本当にたくさんの方々のご信心が結集して、今回の大成功となった。
 書ききれないが、結局、書いてしまった。また、DVDが出る。出る、というか、作らなければならない。それを観ていただきたいと思う。何度でも、観て欲しい。孫の代まで語り継がれるご奉公だ。
 そして、ここに、最高の歌、本田君の作った「Smile~「今」あなたのためにできること~」の歌詞を載せさせて欲しいと思う。彼は、これから歌でご信心を伝えられるように頑張ってくれるはずだ。そう信じている。




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「Smile~「今」あなたのためにできること~」
 始めよう誰かの為に 君が今出来る事から
 ここが本当の近道さ
 いざ 青少年の一座
 集まろう自分の為に 光り輝く未来の為に
 ここが真実の入口さ
 いざ 青少年の一座
 海を越えて 時を越えて 愛をこめて 君に伝えよう
 「ありがとう」って 涙拭いて 空見上げて 心をこめて

 いつかこの星が ひとつになれたら
 溢れる想いちいさなこの手で 何ができるかな 届けて

 SMILE 声をあつめて
 (君の声、空に響かせて、聞かせておくれ、心の声)
 Nnn 想いを 光にのせて
 (届けよう、この想い)
 叶うはずさ  さあ、SMILE
 どこまで一体どこまで 届くかな?君の心まで
 昨日より今日 今日より明日 未来に向かって想いを飛ばす
 もういいよ終わった事 もういいよ顔上げてごらん
 ほら夜空のきれいな星 あんなふうに輝いてほしい
 いまどんなに苦しくても 諦めないで信じてみよう
 持ち続けよう夢と希望 雨のち晴れ掴め幸せ
 2009 俺達は佛立信心のもとに出会い
 世界中のかけがえのない 仲間と一生つながってたい
 SMILE 声をあつめて
 (君の声、空に響かせて、聞かせておくれ、心の声)
 Nnn 想いを 光にのせて
 (届けよう、この想い)
 叶うはずさ  さあ、SMILE
 始めよう誰かの為に 君が今出来る事から
 ここが本当の近道さ
 いざ 青少年の一座
 集まろう自分の為に 光り輝く未来の為に
 ここが真実の入口さ
 いざ 青少年の一座
 今、あなたのため なにができるの?
 いつの日か 輝く 笑顔を見せて
 一人で生きてるつもりでいた
 淋しいのに強がってきた
 一番苦しかったあの時 支えてくれる家族がいた
 夢を見失いかけた時 勇気づけてくれる仲間がいた
 心からありがとう 永遠に輝く七つのStar
 海を越えて 時を越えて 愛をこめて 君に伝えよう
 「ありがとう」って 涙拭いて 空見上げて 心をこめて
 SMILE 声をあつめて
 (君の声、空に響かせて、聞かせておくれ、心の声)
 想いを 光にのせて
 (届けよう、この想い、叶うはずさ、イロトリドリの未来)
 今 声をあつめて
 (君の声、空に響かせて、聞かせておくれ、心の声)
 Nnn 想いを 光にのせて
 (届けよう、この想い)
 叶うはずさ  さあ、SMILE
 始めよう あなたのために 今の自分にできることから
 ここが本当の近道さ
 いざ 青少年の一座
 届けよう あなたのために いつか羽ばたく未来のために
 ここが幸せのはじまりさ
 いざ 青少年の一座
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 写真が少なくて、申し訳ない。本当は、全く写真は撮れない。あまりに、ご奉公があり。それを、清顕師に撮ってもらった。とにかく、「伝えたい」というのがご奉公でいつも思っていること。写真も、みなさんに伝えるためだけに撮っている。少ないが、こうして撮れていてよかった。

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