2009年8月14日金曜日

婚約 チカちゃん

 いま、名古屋に向かっている。空を大きな雲が低く覆っているが、隙間から青空が見える。
 夏期参詣も無事に終わった。最終日も間じかに迫った11日、本当にうれしいことがあった。
 まだ、ここで書くことでは無いのだろうが、11日に妙深寺のチカちゃんが婚約された。私は、ただ後ろで見守っているだけだったが、「結納」という厳かな儀式について、はじめて拝見して、その大切さを実感。こうした「節」「儀」は、大切なものだと、あらためて感じさせていただいた。
 とにかく、妙深寺のチカちゃんは、『どこにでも出せる、本物の佛立信者』だ。そう、ここをわざわざカッコでくくったのは、これが佛立教務のご奉公の目標だからである。
 開導聖人のスピリット、開導聖人のイズムをいただけば、私たちのご奉公の眼目が『どこにでも出せる、本物の佛立信者を育成すること』であると分かる。開導聖人は、生涯を通じて、宗教者として「目の据えどころ」を純化してゆかれた。最晩年に至ると、特に「本当の佛立信心を受け継いでくれる人」をいかにして育てるかということにのみ注力された。その他のことは、開導聖人にとって意味をなさなかった。
 「人数比べ」をするのもアホ、寺の大小を比べるのもアホ、衣比べをするなど愚の骨頂。そんな奴がいたら、私が書いた「格好悪い奴」どころではなく、木っ端微塵に叱責されたと思う。弟子であれば、間違いなく破門だろう。とにかく、上辺ではなく、「本質」に注目されたのが開導聖人なのだから。
 そんな教務としてのご奉公。私たちは、お一人お一人とお会いして、ご奉公させていただく中で、「何とか佛立信心を本物に」という思いで、御法門させていただき、お助行に努め、お話を重ねてゆく。チカちゃんは、そんな中でも、本当に素晴らしいご信心を持ち、自分でしっかりと実践してきてくれた女性だった。いろいろなこともあったが、とにかく、必死に乗り越えて、御利益をいただいてこられた。
 ひろし君をはじめ、妙深寺の最も若い、初心の人が集まった部の部長さんとしてご奉公をいただいた。20代の部長は異例のことで(今は20代の教区長も誕生したが)、受けていただく時には苦労した。しかし、きちんとご信心で乗り越えて、ご奉公させていただきます、と決定してくださった。ご奉公させていただく中で、いろいろな苦労もあっただろうし、相談のメールがきたり、心配もしていたが、それも朝参詣や100本祈願、この前は1000本祈願(!)をされて、見事に自他共に御利益を顕してくださった。
 そう、この一連の流れが、私は現証の御利益だと思っている。チカちゃんに、こんなに素敵なご縁ができて、婚約されたことは、本当に素晴らしい現証の御利益だ。妙深寺から遠いお寺に行ってしまうのがとても残念だが、これもご縁、御法さまのお導きに違いない。御法さまから与えられた場所で、今まで妙深寺で学んだご信心、ご奉公を、立派に実践していただきたいと思う。
 さみしい。でも、うれしい。チカちゃんがいなくなったら、神港の4部はどうなっちゃうんだろうなぁ~と考えつつ…。清従師とひろし君に、相談しよ。

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