『記憶のなかの部屋』
詩人・安彦志津枝女史の小説。私がなぜ雲を見上げるようになったかというと、この小説を読んでから。
いずれにしても、私が大好きだった『記憶のなかの部屋』が、今月2010年7月に再版された。是非、読んでいただきたい。昭和28年の、横浜が、目の前に広がる。
日本より先に海外で高く評価されている安彦志津枝女史という詩人。インターネットで紹介されている略歴をそのまま載せてみる。
安彦 志津枝(あびこ しずえ)
1933年福島県生まれ。幼少期より横浜市在住。
日本ペンクラブ・日本現代詩人会・日本詩人クラブ各会員。アルパ・ガッタローマ芸術家協会名誉会員。
著書、小説『記憶のなかの部屋』(沖積舎)。詩集『羊歯の幻想』『ある位置』『あかり』(私家版)、『白夜の地図』(沖積舎)、『蒼き炎』『風がしずまる夜』(美研インターナショナル)。エッセイ集『横濱ものがたり』(美研インターナショナル)、他。
受賞多数、ブルゴーニュ21世紀芸術ラベルナポレオン黄金芸術賞、聖ザビエル450年記念・ザビエル平和芸術伝道賞、ミケランジェロ440周年記念・シイスティーナ近代美術賞、中国・西安21世紀友好交流栄誉賞、他。
いや、これらのプロフィールでは、彼女の魅力は分からない。読んでいただかないと分からない。しかも、彼女の詩は、日が暮れてからしばらくして、独りで読むのがいい。魔性的な魅力がある。この世に棲む、様々なもの、自分の中に潜むもの、世の、陰と光が分かる。
是非、読んでいただきたい。ちなみに、安彦志津枝女史は、妙深寺の誇る素敵な、しかも、地道に信行ご奉公を続けてこられた方です。
ありがとうございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿