チリン、チリン。チリン、チリン。
あぁ、子どもの頃、この音が聞こえていたぞ。ずっと、京都で。
麩屋町の奥の間に近い中庭には、いくつかの風鈴が掛かっていたなぁ、と幼い記憶が蘇ってきました。
京都のうだるような夏を前に、涼を取らせようと小千代お祖母さまが掛けてくるていたのでしょうか。
夏休み、幼い耳に、チリンチリン、と鳴る風鈴の音が残っています。
思い出は、なぜか香りや音で蘇りますね。
祇園祭のコンコンチキチン、コンチキチン、という音、風鈴のチリンチリン、という音色が、耳の奥から聞こえます。
今年、長松寺の表の庭に、小さな風鈴を飾ろうと思います。葦簀の向こうから「チリン、チリン」と風鈴の音が聞こえたら、少しは涼しく感じていただけるでしょうか。
風鈴は、いいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿