2013年4月15日月曜日

"お看経のうた"

20年前、あの猛烈なお助行と現証の御利益を、高島さんが和歌にしてくれていました。

絶体絶命の先住のご容態と、連日妙深寺の本堂で行われていたお助行。20年目を迎えた今月、このタイミングで、高島さんが自費を投じて冊子にまとめてくださいました。必ずプレミアがつきます。本当に有難いです。

当時の状況を生々しく伝える歌の数々。是非とも手に取って、ご覧いただきたいと思います。

冒頭の歌は、恥ずかしながら、自分のことを見て、詠んでくださったものです。あれから20年。変わったこともあり、変わらないこともあり。

このタイミング、この時に、あの時を思い返せる有難さ。

一進一退の、厳しく、険しい中でも、佛立信心の真髄、お看経、貫と徹、お縋り、お懺悔、改良など、何より大事なプロセスに気づかせていただけるはずです。

ミラクルな結果よりプロセスにフォーカスするのが私たちのご奉公であり、本因妙です。昔話ではなく、いま現在の、真剣なお看経、真剣なご奉公が、出来ているのか、いないのかが問われています。

見せかけでは、いただけない。本音しか、伝わらない。脅しても、無駄。誘惑しても効果はない。

人間の、脚色、理屈も、修辞も、技術も、通じない世界。そんな世界もあるのです。そんな世界が、本当に大切な世界なのです。だから、まごころが大切と言うのです。まごころしか通じない世界があるからです。

とにかく、高島さんのご奉公、今回の決意や行動に感謝しております。出版物としてまとめてくださり、また宝物が増えました。あの時を思い返して、厳しいご奉公に臨みます。そして、みんなが、本当に大切なことに気づけたらと思います。普段は、なかなか気づけないから。幸せから学べる人は本当に少ないから。

ピュアな、プレーンな心。その大きさや深さこそ、人間の本当の価値なのだと思います。

"お看経のうた"
「拍子木も 折れるかの如君祈る
父君想う 若きお講師」

「花さそふ 庭の真下に身を挺し
祈りの真髄 伝えかりしか」

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