2016年10月23日日曜日

生きた仏教を世界へ

秋の港町に訪れた清々しい晴天の下で、「オリンピックを支えたブラジル本門佛立宗」をテーマとした高祖会を盛大に奉修させていただきました。


まさに、国際都市・横浜らしいテーマでした。


西暦1282年、今から734年前、お祖師さま・日蓮聖人がご入滅になられました。


お祖師さまが極東の小国・日本に蒔かれた御題目の種は、108年前に遠くブラジルへと渡りました。


遥か南米へ、仏教を、この上行所伝の御題目を伝えたのは、本門佛立宗の茨木日水上人ー。


現在、ブラジルの日系人社会は150万人を超え、本門佛立宗は11ヶ寺のお寺を擁し、その信仰者は日系人から非日系人へと広がっています。


仏教の渡来から108年後、今では数多くの仏教諸宗が設立されていますが、本門佛立宗は「生きた仏教」を掲げて目覚ましい活躍を続け、確固たる地位を築くようになりました。


この二日間、昨年に引き続きブラジルからの熱いエネルギーを感じ、与えていただきました。


生きた仏教が、実に現代社会の中で本当に息づいていることを痛感させていただいた二日間でした。


高崎御導師の御法門をはじめ、この高祖会の詳細は妙深寺報に整理して掲載されることと思います。


オリンピック・パラリンピックの中で、西欧各国の選手やスタッフは僧侶を見て感激し、祈りや教えを求め、記念写真を撮ろうと列を作っていたと聞きました。


しかし、日本の選手だけが彼らを見て、「お葬式ですか?」といぶかしそうに、蔑むように聞いて来たと言います。


みんな、ガッカリしたそうです。


日本では、そうなんだな。日本で仏教というと、お坊さんというと、そうなんだな。お葬式や法事しかイメージが湧かないんだな。


それが現実。


なぜ、オリンピック・パラリンピックの選手村に五大宗教の礼拝センターが出来ているか。


きっと、日本人には理解できないでしょう。


宗教が、人の心を支えるということ。


そして、その中でも仏教が、人の心を癒し、バランスを整えるために、最も適しているということ。


西欧人が知り、イメージとして抱いているのに、日本では仏教といえばお葬式と法事しか思い浮かばない。


2020年、東京五輪が予定されていますが、どうなることでしょう。


そんなものじゃない、仏教は。


二日間、オリンピックの主役である選手やスタッフを、本当に本門佛立宗の教講が支えていたことをお聞きして、日本の私たちも佛立仏教徒として東京五輪を支えなければならないと思いました。


本当に、素晴らしい機会を与えていただき、感謝です。


素晴らしいお会式となりました。


明日、高崎御導師をはじめ、吉川淳省ご住職はブラジルに帰国されます。


鈴木英信師は米国経由で、御本尊ご奉安のご奉公をしてからブラジルに帰国するとのことです。


ビエイラ行運師は、あと3ヶ月間ほど日本に滞在し、修行くださるそうです。その期間内に、ぜひ妙深寺でもご奉公いただきたいと思います。


明日から、コレイア清行師はネパールへと旅立ちます。


これから1ヶ月、ネパールでオープニングセレモニーのご奉公。


止まらないお寺、妙深寺のご奉公は続きます。


現代に、平和と平等の教え、本当の世界平和や人々の心の安穏をもたらす、仏教を再興するためのご奉公です。


生きた仏教を、世界中で伝えてゆきます。


今日もたくさんのご奉公、本当にありがとうございました。


みなさん、世界の歴史に参加してくださっています。


ありがとうございます。


長松清潤拝、

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