2016年10月31日月曜日

大野御導師が解読くださった御指南

今朝、京都佛立ミュージアムの「長松清風展」でお世話になった御導師がご遷化になったという知らせを聞き、愕然としました。


これまで、あまりお話したことはありませんでしたが、今回の展示で難解な開導聖人の御筆をいくつも丁寧に解読くださり、心から感謝しておりました。


会議で、御導師にミュージアムの顧問になっていただいて、これからもずっとご指導いただきたい、と話をしていました。


ご病気であることも、知りませんでした。申し訳ありませんでした。


下記、最後に大野御導師に読解していただいた、西村嘉津雄氏が護持されていた掛け軸の御指南です(現在ミュージアムで展示中)。


「此御題目の中に。仏法といふ仏法。

御経といふ御経。仏といふ仏も。菩薩も。

諸天善神も。日も。月も。星も。

薬師も。弥陀も。地蔵も。大元も。

聖天も。妙見も。観音も。

不動も。愛染も。金毘羅も。

鬼子母神も。二天も。四天も。


上行菩薩所伝の

南無妙法蓮華経

習ひ損ひの法は此肝心の御題目を。そしりかくす。法なれば。供養するはほうぼふなり。


八百万の神々も。

みなこの五字の中を。

住家として。外に一つも。

漏たることなし。如来といふ

如来も。此妙法なくば。如来となる

いはれなし。故に本門の肝心は。此

妙法五字にして。万法具足の大法なり。


仏のをしへ。

祖師のをしへに。

そむく人は。いか

なる信者にても。

習ひ違ひの罰

あたるなり


経に背き。仏にそむき。祖師にそむきて。利益を。うけんと思ふは大なる心得違の。大罪人なり」

「此五字の中に。一切経もあれば。

法華経の勝たる本門十四品

おとりたる迹門十四品。

法華経以前の経々。また

のちの涅槃経も。みな。この

中にある故に。如来の一切の

所有の法。この中に。ありと。のとまへり」

「一念三千も。此妙法五字の袋の中にあり。

如来の全身も此中にあり。此外に舎利塔をも。

安置することは無益なり。御本尊一幅あれば。なにも。いらぬとなり」


「故に此外に仏。菩薩。諸天の像。守札。又は

本門法華宗の外の開会勧請の法華経も。

大曼荼羅も。かけ。まつり。安置して。

おくは。如来の。不受余経一偈 不須

復安舎利の。御教へに。そむく。謗法也

かたちは仏に似て魔の入りかはりたるものを。おがむべからず」


上段のお書き入れも解読くださいました。


「これらの

御法門大

阪講中。又

堂島。九条

等の人々へ





よみてをしへ

下され候。

いたづらに。

すておくこと。

冥加に

はづれ候ぞや



諸宗

頂上

南閻浮提第一大日本国



本化上行菩薩塔中別付属

日蓮大士御弘通本因下種

南無妙法蓮華経

神力品云 如来一切所有之法



本門法華宗

日蓮大士

弟子旦那

仏立講」


「世の中に。

かゝること

おほし。

文字も

かけず。

よむことも

出来ず。

知つたことも

すくなく。

礼儀も

しらず。

仁もなく。

信もなくて。


かたを

ならぶる

のみか。

ともに

つれると

いふ。人わらへなり」


「ふんどしもちが。

おほきにして。せき(関取)とりが。

ちひさい。

せ(背)も。

ひくし。

やせても。

あるし。

ちからも。

ないで

あろに。

いかなる

わけぞや」


勝劣顚倒

聖賢ノ道。

背ケバ天ツヒニ

之ヲユルサズ」



「獼猴ヲ帝釈ノ如ク敬ヒ

瓦礫を明珠ト思ヒ

ナンドスルモコレニ

          似タリ

虎ノ威ヲカル狐ニナラヒテ

弟子ノ大キナ

ヤセ相撲取

天台曰

無聞無智慧是名人中牛 文

ナンダ

エラソウニ

あれあれ。あれを見やれ。

がき(餓鬼)のやうな。

か(蚊)とんぼのやうな。

おかしや おかしや」

0 件のコメント:

幸の湯、常さん、北九州

帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...