2017年5月6日土曜日

御講は最高

自宅にお坊さんを招き、家族や親戚、縁のある方々をお招きして、盛大に法要を勤める。


そこで一同に御題目を唱え、様々な祈りを捧げ、先祖を回向し、僧侶から法話を聞く。


膝と膝が触れ合うほど、お坊さんとご家族、お参詣のみんなが身近に会話して。


これを「御講」と言います。


昨日、三ツ沢教区の教区御講で、ギャヌが見習いとして随行していました。


彼と話をしていると、世界の視点から「御講」を見つめ直すことが出来ます。


彼はこの「御講」を「画期的なこと」と大きな感激をもって体験しています。


ヒンドゥー教、ラマ教、チベット仏教の修行や環境の中で育ってきて、特に家族は敬虔なヒンドウーの信徒で様々なセレモニーを行ってきました。


たとえば、一週間グルを迎えて法要を行い、offering(布施)やご供養をすることがあったのだけど、何を唱えているかも周りの者には分からない、法話もない、何もない、とのこと。


「みんなでする」「分かりやすい法話がある」「みんなで学ぶ」「しかも定期的にする」という点に「生きた仏教」を目の当たりにする思いで、心から感動するというのです。


行事としての「御講」ではなく、心からこうした機会を求めて、是非とも実践していただきたいです。


「御講」というムーブメントを起こしたい。


「御講がしたい!」と思ってもらえるように、日本人の、みんなの、心を開いてゆきたい。


世界のどこにでもあるようなものではないのです。


「大変だ」と思うのではなくて、一家の長が「よし!お坊さまを呼んで、家族や一族みんなで、ご信者さんにも声をかけて、御講を奉修しようじゃないか!」と思ってもらいたい。


面倒なことはないです。なんでも聞いてもらえたら、御講が奉修できるようになります。


この時代、「御講」を奉修するなんて、むちゃくちゃにカッコいいです。


世の中に、どんどん失われていることです。


みんながしていないことをしないと。


ギャヌは真面目にご奉公を続けています。


今日は小田原の法正寺さままで布教区総会に来ています。


ご本尊さまはネパールにお供させていただいた金丸ご本尊さまとほとんど同じ日歓上人ご染筆。


お祖師さまも日博上人がご住職を兼務されていたからでしょうか、妙深寺のご尊像とほとんど同じ御顔、御姿。


ありがたいです。

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