2017年5月31日水曜日

映画『パッセンジャー』



いろいろなことが重なり、力が抜けたまま月が変わろうとしています。

すぐに6月。

妙深寺の開導会もあり、ギャヌの得度式、スリランカ信徒の来日と続きます。

充実の6月とするためにも、心せねばなりません。

5月、スリランカに向かう機内で観た映画「パッセンジャー」は、とてもいい映画でした。

特別SF映画が好きというわけではなく、むしろドキュメンタリーやロードムービーが好きなのですが、こういう映画には参ってしまう。

「クラウド・アトラス」と同じように、永遠の時を感じられるからでしょうか。

人は、どうしても目の前、ほんの刹那の感情に流されてしまいます。

もっと、もっと、大きな時間と空間の中で生きていることが意識できれば、現在の苦労は未来の幸せにつながると、そんな希望が湧いてくると思うのです。

この映画にはいろいろな意見もあるようですが、孤独を感じる人生の中、さらに孤独の中にも孤独を感じる宇宙の中で、人間の幸せとは何か考えることが出来る。

SFなのか、ラブストーリーなのか、アクション映画なのか分からないくらい、いろいろな要素がありました。

素直に、この映画を観て、俳優の男性がとても素敵で感情移入してしまうし、ジェニファー・ローレンスは本当に美しく、彼女のよさが引き立っていたように思いました。

いつもそうですが、最後に観客を信じてくれている脚本が好き。

結末はともかく、観る人を信じてくれていて、想像させてくれる。

「あぁ、あれからどう過ごしたんだろう」

未来でも、やはり短い人間の一生。

その一生をどのように、誰を愛して、誰と一緒に、何を目標に、過ごしてゆくか。

いろいろな人生があります。

愚かなこともあるし、愚かなこともするし、失敗も、後悔も、誰にだってきっとある。

その人生を、たった一度の人生を、限りなく意味深く、大切に、幸せに、過ごしたいものですね。

そう思えた映画でした。

お時間があれば是非。

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