これから相模原の妙現寺に向けて出発させていただきます。
今日は妙現寺の高祖日蓮大菩薩御会式、あわせて先代のご住職、恩師・鈴江日原上人の御三回忌法要です。
そもそも御会式は師匠の師匠の師匠であるお祖師さま・日蓮聖人の祥月ご命日に参集し、弟子や信徒がその大恩に報いるため新たな誓いを立てる時。
お祖師さまご自身がお師匠さまの墓前で立てた誓いは「報恩抄」という御書で拝見することが出来ます。
その冒頭は下記の通り。
「 それ老狐は塚をあとにせず。白亀は毛宝が恩を報ず。畜生すらかくのごとし。いおうや人倫をや。」
「老いた狐ですら故郷の恩を忘れず、死ぬ時は生まれ育った塚に首を向けるといいます。毛宝という中国の武将が幼い頃に助けた白い亀は戦に敗れた恩人を助けたといいます。動物ですらこの通りです。果たして人間はどうあるべきでしょうか。」
今日は夜まで「報恩」を思い返しながらご奉公させていただきたいと思います。
台湾から帰国後、連日5席の御講を奉修させていただき、それぞれ有難いお話が溢れていて、逆にエネルギーを頂戴いたしました。
荻原薫さんが手術から無事に回復、お参詣くださり本当に安心いたしました。ありがとうございます。
特に、昨日の磯さんのお席は最も感動に溢れていました。
もう簡単に文章に書けません。そういうレベルではないです。
悲しみも、喜びも、浮いたり、沈んだり、この十数年間がギュッと詰まっていて、でもその全てが御法さまのお導きだったのだと、全てを知っているからこそ、つくづく真実だと確信して、ありがたかったのです。
アパートでのお助行、あの時のこと。確か黒崎さんの家の近く、お寺の横のアパート。
そして、ご主人との出会い、結婚。出産。お母さまとの別れ。病気も、心が行き違うことも、いろいろなことがありました。
でも、副ご住職のご指導もあり、本当に家族がご宝前で一つになって、今日を迎えました。
さっちゃんは教区御講を心待ちにして、夢にまで見るほどだったとお聞きしました。
何より席主のご主人のご挨拶は佛立仏教徒のお手本のように、護持御本尊をお迎えした時の気持ち、日々に御題目口唱させていただきながら感じる妙不可思議な体験や味わいを、つくづく述べてくださいました。
もともとは「僕は信者ではない」と言っておられた方が、ここまで素晴らしい、本物の佛立信徒になられるとは、本当に感激いたしました。
新築のお家はご宝前をお迎えするために特別に設計されていて、すぐ横にはご宝前用の水場も設置されていました。
本当に、何という有難い、素晴らしいことでしょう(涙)。本当に、ありがたくて泣けてきます。
本当に、ありがとうございます。
午後の矢畑さんの御講も大感動でした。矢畑さんが独立して創業される時に「異体同心」という額を下手な字でお送りしたのですが、その会社が見事に大発展されているのです。
昨年は数えきれないほどあるリフォームの会社の中でトップ10に入るという快挙を達成されたのですが、今年はもっとすごかったです。
なんと、顧客がどれだけ満足しているかという指標で、トップになったのです。
しかも、あの帝国データバンクの神奈川県版で特集までされました。本当に、考えられない。帝国データバンク、僕には怖いイメージしかない(笑)。そこに認められたら、正真正銘の本物です。
毎月毎月、月始総講でアローズ株式会社発展のご祈願を立てられていますし、毎月毎月必ず常回向をなさってきました。
目には見えませんが、その功徳は火にも焼かれず、水にも流されることなく、その身を守り、飾っているのですね。
現証の御利益こそが生きた仏教の証明であり、鈴江御導師が何度も何度も教えてくださったことです。
今日の夕方は、また別の意味で大恩のある方のお見送りのご奉公をさせていただきます。
目には見えませんが、必ず通じると確信しております。
ネパールの団参も無事に終了し、ネパール平和題目塔・妙深寺ネパール親会場まで帰山したとビカスから報告がありました。
写真を見て、小原旭くんの祥月命日の法要が、世界遺産・マーヤー・デーヴィー寺院の傍らで、ネパールのご信者さんと共に執り行われた様子、本当に有難いです。
ガウタマ・シッダールタ、後の仏教の開祖・釈迦(釈迦牟尼仏陀)が誕生されたとされる聖地。
全日本仏教会が行った発掘調査で、アショーカ王(紀元前250年前後。仏陀滅後約100年とされる)によって記念の石柱が建立される前に敷設されていたマーカーストーン(印石)が発見され、ほぼこの場所で間違いないとされています。
そのマーカーストーンは現在の寺院の中心に安置されていますし、埋もれていたアショーカ王柱も発掘されて建物の外に設置されています。
1997 年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。
まさに、正真正銘のネパールの聖地で、ネパールの本門佛立宗のご信者さんが集まってご回向の一座を奉修できたことは、今は分かる人が少なくても、必ず後世の人は「この日だったのだな」と分かります。
こうしたご奉公が本当のご奉公、ご弘通です。
ありがとうございます。
南無妙法蓮華経。
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