2020年1月26日日曜日

塩澤文男先生のトークライブ










昨日は京都佛立ミュージアムのテラコヤスコラ、塩澤文雄先生のトークライブでした。


本当は、そんなもの一つもないのに、何もかもインスタントばかりの世の中で、時を積み重ね、齢を積み重ねてここにあるという、あらためて塩澤先生の人生と感性を味わいました。


深くて、愉快で、楽しい、賢治さんとの御縁、30年前から続く環境問題への取り組み、音楽、リズム。


お生まれは本門佛立宗のご信者さまの家庭だったこと。子どもの頃、御題目、お看経、お供水で命を救っていただいたこと。


今でも2才の時に授与いただいた懐中御本尊を肌身離さず護持していること。


そして、アートディレクター、クリエイターとして頭角を現し、30年前、なんとポリスの活動停止直後、スティングと東京タワーの下にあるプリンスホテルで打ち合わせをして、アマゾンの森林を守る活動をサポートしたこと。


まだ世の中に知られていない頃、伝説のロックバンド「ブルーハーツ」の写真集を出したこと(最近、塩澤先生の持っていたオリジナルを復刻して再出版されました)。


岡本太郎さんに可愛がられたこと。敏子奥さまに励まされ画道を志し、一緒に絵本を出版したこと。


太郎さんが常に言っていた言葉は仏道修行にも通じるものでした。依存している間は本物ではない。内から湧き出てくるものを形にする。


宮沢賢治生誕100年で『賢治のトランク』を製作し出版。昨日は現物を持ってきてくださっていました。24年前の箱を開けると小さな電子音で『星めぐりの歌』が流れました。電池が生きていた。妙不可思議。


アフリカを旅したこと。キューバへ行った時のこと。パーカッション、ドラム、虎の穴。


賢治さんの言葉と環境破壊の写真を重ねた写真集『WHAT A WONDERFUL WORLD』も出版。17年前のことです。すでに地球の悲鳴、その断末魔が響いていたのです。


塩澤先生の人生の軌道が、そのルーツから現在に至るまで、一つの道に集約されていくように不思議に感じました。


先生とは会うべくしてお会いし、京都佛立ミュージアム「宮沢賢治と日蓮展」のポスターをお願いすることになりました。


京都の妙覚寺、妙顕寺、妙蓮寺、立本寺などの日像上人門下の五大本山による「巨大仏画」を描き、その活動は広がり続け、仏教界全体に新風を吹き込んでくださっているようです。仏教界統一。仏教再生。


縁を大切に。御法さまからいただく妙不思議な縁に恵まれますように。


縁にも、良縁と悪縁があります。我と欲に目がくらむと、悪い縁をいい縁と思い込み、いい縁を悪い縁と嫌って離れるものです。実際、いつも目がくらんでいるようなものでdすから、危ない。


人は縁によって良くなりもするし、粉動されるだけの人もいる。


本来の仏道修行とは縁の良し悪しが判るようになることです。「信心」とは「覚悟」。「迷惑不覚悟」ではダメですね。


インスタントで、コンビニエンスを選び続けてきたツケが、社会にも、人生にも降りかかってくるものです。誰のせいでもない。本当に、ちゃんとしないと。


塩澤先生、本当に、ありがとうございました。


また、陸前高田の高志くんが参加してくれていました❣️感動の再会‼️高志さんは佐々木松男さんのご子息で、東日本大震災でお母さま、お祖母さまを亡くされました。その後、ご自身も悪性脳腫瘍で3回手術。その時、横浜の妙深寺までお参りしてくださいました。いつも2人で記念写真。本当に感動しました。ありがとうございます(涙)‼️


『もしも一年後、この世にいないとしたら。』という本があります。これを読み、つくづく自分の人生、自分に残されている、その限られた時間で果たすべき役割を見つめています。


今日は長松寺で朝参詣をさせていただき、これから伏見妙福寺で松本日操上人の御年回に参列させていただきます。


南無妙法蓮華経ー。

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