2020年7月28日火曜日

ツタエル

































蝉の声の響く京都。


御池通を走ると両脇の街路樹からサラウンドで彼らの大合唱が聴こえます。


午前中のクマゼミの合唱はすごいです。午後は食事の時間なので鳴き声は少なくなります。夏の京都にいらしたら一度体験してみてください。


今朝は本山宥清寺のご宝前において御講有の再任式が奉修されました。講有位というものがどういうものか、あらためて思い知る一座です。随喜すると同時に、私は28年前に本山で修行していましたので、当時を振り返りながら深く考えていました。


本日の式典はYouTubeでライブ配信されました。昨日、現薫師や清康師、喜信師をはじめ、広報局の方々が遅くまで準備をしてくださっていました。


今回はビデオグラファー、映像ディレクターで、京都佛立ミュージアムの学芸員もしてくれていた亀村佳宏くんチームにも撮影・配信をお願いしていました。


スイッチャーでの生中継。もはや他の追随を許さないくらい、完璧な配信でした。


亀ちゃんのカメラワークは天才、完璧。カメラの上にスマホをセットして配信中の映像を確認し、スイッチングが外れたらアングルを変える。最新のテクノロジーと見事なチームワーク、トンチとパンチで、超高価な機材を使ってやるような撮影と中継を完成してしまっています。


現薫師のスイッチングの指示もパーフェクト。清康師のカメラワークもプロ級。喜信師も鉄壁のカメアシ。ケーブルワークをサポートしてこそ安定の中継が出来ます。


もう、一つの制作会社くらいの技術力、制作能力があります!しかも制作費は通常の10分の1くらいで。同じことをやろうと思ったらとても高価で出来ないはず。このチームの能力の高さにつくづく感動しました(涙)。ここまで来たかーとウルウルしました。


今日も、YouTubeのチャットには世界各国からの書き込みがありました。ありがたいです。


伝える、というエネルギー。伝えたい、伝えよう、という人生のコンセプト。本当にステキなクリーンエネルギーだと思います。


ありがたい時代です。リアルな伝え方はもちろん、やろうと思えばネットを通じてたくさんの方に伝えることも出来ます。


法華経には「伝える」というアクション、行動の功徳が説かれています。


末法に入ると、悪いことを語り伝える人が世界中に満ち満ちるというのです。悪いことの方がおもしろい。悪いことを伝えて楽しみたい。そんな時代になると。


だからこそ、ありがたいこと、楽しいこと、尊いことを、語り、伝えよう、ということが説かれています。


開導聖人の御教歌

「一人の 為にも法をとく人は 是が如来のつかひ也けり」


だから私たち佛立仏教徒は、尊い教えを、ありがたい話を、伝えよう、届けよう、と思って生きるように努めています。


自己満足かもしれませんが、この長い間、あらゆる機会を捉えてご奉公について発信してきたのは、法華経にお示しのお言葉があればこそです。


妙法蓮華経随喜功徳品第十八。


「阿逸多、汝且く是れを観ぜよ。一人を勧めて往いて法を聴かしむる功徳此の如し。何に況んや、一心に聴き説き読誦し、而も大衆に於て人の為に分別し、説の如く修行せんをや。」


「若し一人を勧めて 将引して法華を聴かしむる」


こんな時代だからこそ、愚痴や不平や不満ではなく、悪口なんかでもなく、もっともっと、楽しいこと、嬉しいこと、ありがたいことを、発信してゆきたいです。


「泣きながらでもいいことをせよ」


仏陀の肉声のような言葉です。ちょっと無理してでも、ステキなことを言い続けると幸せになります。


すごいチームになりました。本当に、素晴らしいです!もはや私の出番なし。今後も成長を続けてゆくと思います。


よろしくお願いいたします。


ありがとうございます。

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