お会いしたのは2011年。もう10年が経とうとしています。
昨日は午後に浅葉克己先生のデザイン室へ伺いました。
1940年3月18日生まれ、今年御歳80歳。昭和15年のお生まれで、私の父が昭和14年10月7日生まれですから同学年に当られます。これだけでも感動してウルウルしています。
父のように年齢の離れた先生ですが、本当にいつもお元気で、いつまでも感性は瑞々しく、アンテナは誰よりも高く鋭く、学ばせていただくことばかりです。
先生は今回の世界的危機にも大変な想いを寄せておられ、昨日はナショナルジオグラフィックに載せられた一枚の写真を見せてくださいました。
ベッドに横たわる遺体がサランラップのようなものにグルグルと巻かれています。シーツの色が黄色だからなのか、まるでエジプトのミイラのようでした。最初はご遺体と分からなかったほど。
新型コロナウイルス、COVID-19に感染して亡くなられた方を、インドネシアではこのようにしてお見送りしているとのこと。ビニールで包まれた遺体。家族との最後の別れも出来ず、亡骸に取りすがることもできない。
浅葉先生から写真家・初沢亜利氏の新刊『東京、コロナ禍』を見せていただきました。新型ウイルスが襲い掛かった東京を、写真家にしか切り取れない瞬間が掲載されています。この装丁の写真を見るだけで、唸ってしまいました。すごい。
浅葉先生には昨日もたくさんお力添えをいただき、感謝しかないです。申し訳なく、ありがたいです。ありがとうございます。
とにかく、今回の事態は想像している以上に世界を変えてしまいます。これから多くの方々の生活の糧を奪い、不安定にすることは間違いないことです。
今は助け合うこと、支え合うことが大事なのに、世界の政治は真っ向真逆の方向に突き進んでいます。
人びとを国家や民族という枠組に閉じ込め、餓鬼界のように不安を欲とエゴで塗り潰し、修羅界のように攻撃することで自己の欺瞞や矛盾を覆い隠そうとしている。みんなで見破らなければなりません。巻き込まれてはいけない。
新型ウイルスに感染しない、感染させないこと。同時に、この旧型の心のウイルスにも感染しない、感染させないことが大切。
南無妙法蓮華経ー。
久遠より届けていただいた心のワクチンを接種しましょう。
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