2022年10月31日月曜日

サントスの海岸で

























カンピーナスからサントスへ。


サントスといえば日系移民が最初に到着した港町、そして日本サッカー界のキング・カズさんにご縁の深い街でもあります。


この街に日教寺の事務局長・東原さんが住んでおられ、お助行に伺いました。海岸線のマンションの7階。浜辺で遊ぶ人たちが行き交う場所にお住まいでした。


東原さんファミリーの子どもたち、無始已来も、南無久遠も、しっかりとお唱えできて、本当に驚きました。レチシアちゃん、ナオミちゃん、すごいですー。日本の、妙深寺薫化会の子たちとも交流してもらいたいなー。グランデ・ファミリアです。


お助行終了後、ずっと同行ご奉公いただいている次期全ブラジル理事長の植松さんご夫妻と、東原さんの息子さんのチアゴさんと奥さまのケリー、お嬢さまのエリカさんも、みんなでサントスの浜辺を散策させていただきました。


とてもではないけれど、観光客の日本人が歩けるような場所ではありません。美しくて、危険な場所。スマホで撮影しているとやっぱり囲まれていました。気づかないうちに。オオカミやリカオンの狩りと似ていますね。両側から徐々に間を詰めていくとか。


コレイア御導師やチアゴさんや植松さんが目を光らせて、安全に包囲網を抜け出し、楽しく散策できました。地元に住んでいる東原さんでも年に4回くらいしか海岸に出ないとか、同じサントスに住んでいるチアゴさんは一回も来ないと言っていました(笑)。


でも、海の砂が、日本のものとは全く違います。ベビーパウダーのように細かい。本当に、これ以上は無理というくらい、パウダー。


こちらの18時半、日本時間の朝6時半。御導師のことをご心配になっているご自坊、高知 佛立寺と東原さんのご自宅を結び、オンラインで御導師から朝参詣されている皆さまにご挨拶をいただきました。


巡教という歴史の中で、これは画期的な出来事だったと思います。ご巡教なさっている御導師が、オンラインで日本の方々にお話をされること。鈴木淳安師のサポートも完璧で、御導師とご信者さんがしっかり会話をされていました。感動して泣き出される方もおられて、本当にありがたかったです。


その後、サントスの海岸を見下ろす場所で夕方のご供養を頂戴いたしました。サントスからサンパウロのホテルまでお送りいただきました。御導師のお身体、ご健康とご体調だけが心配ですが、このスーパーハードスケジュールでもご壮健に過ごしていただいております。


現在、これを書いているのは佛立聖地に向かう車中。サンパウロから約3時間の行程です。先ほど私もサービスエリアで妙深寺の月始総講にお参りいただく方々へのメッセージを収録しました。ゆっくり撮影する時間が取れず、ギリギリこれが精一杯でした。音楽も入っていて、聞き取りにくいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。


ありがとうございます。

カンピーナス 蓮徳寺






































カンピーナス 蓮徳寺での高祖会・新本堂上棟式、併せて創立40周年記念法要、盛大に奉修されました。本当に、晴天、盛大、無事奉修、ありがたかったです。


私ですら蓮徳寺には5回ほどお参りさせていただいていますが、新本堂の建立を誓願してから長い長い時間が経過しました。


進むかと思ったら問題が起こったり、なんとか前に進んだと思ったら新しい壁が立ちはだかったり。


なんとか、ようやく、ここまで来た、ここまでご奉公を積み重ねることができた、という感慨。


今年からブラジリアの担当だった田所行宗師がご住職に就任してご奉公を進めることとなりました。行宗師は蓮徳寺で初めて「住職」になりました。住職というのはまた全く別の責任や在り方の修行があり、大変だったと思いますが、乗り越えて、乗り越えて、この日を迎えました。


ブラジルの、歴史的な大統領選挙の日と重なってしまい、様々な制約が発生しています。日本のいい加減な選挙制度とは違い、ブラジルでは投票しなければペナルティがあります。罰金があったり、パスポートが取得できなくなったりするのです。有権者は必ず投票しなければなりません。


御会式が重なるということは、それだけで参詣の将引に大きな障害が立ちはだかるということです。大切で特別な法要なのに、みんなの参詣できない理由になります。蓮徳寺、また行宗師のご奉公、大変だったと思います。


しかし、ブラジル教講の皆さんは、予定をやりくりして、お参詣くださいました。遠くブラジリアからもお参りがありました。


産経目標は150名。しかし、参詣数が上回ることを予測してご供養を50個追加。それでも当日になると参詣が多く上回り50個足りなくなってしまったということです。ありがたいことです。お参詣総数281名とのことでした。


45年前、鈴木御導師がブラジル教区長だった当時にスタートしたのがカンピーナスのご奉公でした。この鈴木御導師が特命巡教の際に40周年のお祝い、そして新本堂上棟式という節目を迎えました。偶然ではないでしょう。ありがたいことです。


行宗師のご挨拶は感謝と強い覚悟に溢れていました。いつもながら、ブラジリアでもそうでしたが、ロベルタ夫人は、いつも行宗師を支えて、必死に、必死に、ご奉公しておられました。走り回る姿が、本当にありがたく、なんとも言えず胸がいっぱいになりました。


行宗師も泣き虫だし、ロベルタも目に涙をいっぱいためたりするので、ご奉公の苦労が伝わります。頭が下がります。しかし、苦難、困難を乗り越えてこそ、本物のご奉公、本物のご信心です。



お祖師さまは開目抄に御妙判されています。

「鉄は炎打てば剣となる、賢聖は罵詈して試みるなるべし。」


鉄は、炎に焼かれ、何度も打たれて、剣になります。不純物が取り除かれるために、炎の熱も、鍛え打たれることも、必要であったということでしょうか。


私たちも、困難や苦難に直面して、邪魔や意地悪、誤解されたり、悪口を言われたりしながら、謗法や罪障が消滅されてゆく。毒素や老廃物や不純物が取り除かれていく。


困難や苦難に直面した時、「試されている」と覚悟して、腐らず、逃げず、負けず、その時こそ異体同心で、心を奮い立たせて、ご宝前におすがりする。必ず現証が顕れる。


長男のカワン君、長女のマヤちゃんには会えなかったけれど、行宗師とロベルタのご奉公、ブラジル教区教講みなさんのご奉公を拝見して、感激しました。


御教歌「苦しみてつとむる中におのづから ありとし聞けり御仏の道」


カンピーナス蓮徳寺のご奉公に拍手とエールを送ります。ありがとうございます。

2022年10月30日日曜日

住職日記 ブラジル巡教編 #02「モジダスクールゼスの隆昌寺」

住職日記 ブラジル巡教編 #02「モジダスクールゼスの隆昌寺」

ありがとうございます。
横浜妙深寺住職 長松清潤は、10月26日よりブラジル巡教のために出張しております。
その模様を住職日記_ブラジル巡教編としてご覧ください。

《妙深寺ホームページ》
https://myoshinji.jp/
《空飛ぶお坊さん 長松清潤チャンネル》
御住職のYoutubeへはこちらから↓
https://www.youtube.com/c/SeijunNagam...

#vlog #長松清潤 #妙深寺 #本門仏立宗 #ブラジル

住職日記 ブラジル巡教編 #01「日教寺建設予定地にて」


ありがとうございます。
横浜妙深寺住職 長松清潤は、10月26日よりブラジル巡教のために出張しております。
その模様を住職日記_ブラジル巡教編としてご覧ください。

《妙深寺ホームページ》
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スザノ別院の門出

























モジ・ダス・クルーゼス市(Mogi das Cruzes)はサンパウロ市の40km東にあり、450年の歴史がある古い都市です。富山市や関市が姉妹都市。特に20世紀初頭からコーヒーやバナナ、綿の栽培に来た日系移民の多くが住むようになりました。


本門佛立宗の歴史でもサンパウロの日教寺よりも隆昌寺の歴史は古く、隆昌寺の多くの方々が日教寺の建立に尽力したといいます。


そのモジ・ダス・クルーゼス市から独立したスザノ市。やはり古くから日系の方々が多く住み、ブラジル教区の中心でご奉公いただいている片木さんの故郷もスザノ。姉妹都市は小松市。ブラジルで有名な「あんかけ焼きそば」はスザノが発祥の地だそうです。


このスザノに別院が建立されました。この月曜日にサインをして所在する土地が本門佛立宗の登記となりました。


老若男女、みんなで鈴木御導師をお迎えくださいました。御導師から尊いご指導をいただき、大切なスタートになられたことと随喜いたします。


こちらに所属する何名もの方々から「御法門を聴聞していますよ!」と声をかけていただきました。スザノ別院に限りませんが、コロナ禍を抜けて、完全に世界が近く、距離を超えた関係が成立し、それぞれが密着していることを感じます。


はるか遠く、ブラジルの地で、毎日お参りしている、御法門を聴聞している、という世界。

実際は、古来から黙っている方が、ありがたくない人でもありがたく思われるという鉄則があるので、既得権益の地位についたらボロが出ないように黙っていた方がいいと言われます(笑)。全く佛立らしくないけれど、実際そうです。お御簾の中にいた方が敬われるという人間心理は的を得ているでしょう。

しかし、それでは末法は間に合わない。しかも法華経の修行ではない。禁じられています。不軽菩薩の修行とも違う。如説修行抄とも合わない。どんどん市井に出て、どんどん歩き回り、行ッテ、行ッテ、ご奉公するのが佛立です。


このような恐ろしい世界になることは火を見るより明らかでした。同時に、こうして世界中がつながることも明らかになっていました。


いま、こうして遠くにいる人と人がつながり、心を近づけ、支え合い、励まし合って、ご奉公できる時代になったことを、ありがたく思います。


妙深寺の高祖会でご披露いただいた岡田さんの体験談が爆発的な人気であることも分かりました(笑)!すごい!タイムリー(笑)!感動を超えて、思わず吹き出してしまいました。すごいなぁ。


岡田さんの体験談にはポルトガル語の字幕をつけて、もっともっと多くの方々にご披露したいと言ってくれていました。素晴らしいことです。


スザノ別院へのお参詣、ありがとうございました。


その後、大内さんがホテルに来てくださったり、日教寺のスーパーミドルたちのカラオケ大会に顔を出したり、超濃密なご奉公が展開されて、真夜中となったのでした。


今日はカンピーナスの蓮徳寺の高祖会 併せて創立40周年記念法要。鈴木日樹御導師にご唱導いただきます。よろしくお願いいたします。


ありがとうございます。

モジタスクールゼスの隆昌寺






















昨夜は23時過ぎに部屋へ戻りました。まだ油断していると強烈な睡魔が襲います。


いつものことですが、過密なスケジュールの上に何とか連日ブログやSNSのアップをしようとすると睡眠を削るしかなくて、さらに過密になります。


でも、妙深寺門末、留守を守り、ご奉公くださっている方々や、投稿を楽しみにしてくださっている方々を想い、なんとか踏ん張っています。


昨日はモジダスクールゼスの隆昌寺にお助行させていただきました。歴史ある街に美しい本堂が建立された隆昌寺。1980年、11才だった私はモジの隆昌寺で約1ヶ月を過ごさせていただきました。


鈴木日樹御導師がお助行の一座を勤められました。この日を目標として弘通4誓願を全て成就した隆昌寺。5ヵ年間の高祖ご降誕800年慶讃ご奉公の誓願も見事に成就しました。世界中の佛立寺院、教講のお手本となります。


先日法臘50年を迎えられたご住職の斉藤御導師、事務局長から御礼のご挨拶をいただき、隆昌寺でもまごころを込めた手作りのご供養を頂戴いたしました。歓迎の心、ご奉公の尊いスピリットが溢れています。


1980年、子どもの頃にお会いしたYukiちゃん、セリーナさんにも再会できました。前回はタウバテの佛立寺でお会いできました。本当にかわいくて、少年だった僕の心に鮮明な思い出があります。今は組長(部長)としてご奉公くださっていると聞き、さらに感動しました。さすが中野さんの娘です。隆昌寺には13の組があり、宗徒450軒ほどと聞きました。ありがたいです。


隆昌寺での素晴らしいご奉公を終えて、先日別院として承認、新しい土地を購入して設立されたスザノ別院へ向かいました。

The Spirit of Primordial Buddhism, HBS (April and Butsuryu Damashii)

April and Butsuryu Damashii (the Spirit of Primordial Buddhism, HBS) In April, we have been sharing the account of the profound incident th...