視察後、昼食をいただき、そのままブラジル教区の長老、先日ご帰寂された堀越真輝氏のお宅へお助行に伺いました。
鈴木御導師が日教寺のご住職として在任中、堀越さんは御導師を支えて様々なご奉公に尽力くださったとのこと。御導師は帰寂の報に接し忌日表まで作ってご回向くださっていました。今回ご自宅にお伺いできて、そのご宝前でご回向することが出来、大変ありがたかったです。
私も8年ぶりにお伺いしました。あの時、堀越さんと色々なお話が出来ました。1955年、昭和30年に日颯上人、日博上人がブラジルに来られた時のこと、昭和39年、再び日博上人がブラジルに戻ってこられた時のこと。
昨日、びっくり仰天しました。堀越さんが亡くなり、お嬢さまご夫妻が迎えてくれたのですが、母から預かったお土産をお渡しすると、「私の名前は日博上人が付けてくださったのです。」と言われました。
「和代」というお名前を選んだこと、戦争直後、ブラジルの日系人社会は「勝ち組」と「負け組」に分かれ、日本人同士が争っていた時代のこと、「平和」「和を以て尊し」、平和な時代が来ますように、という願いを込められたのでしょうか。もしくは「和枝」と重ねられたのか。
堀越さんのお宅は、さながらブラジル佛立ミュージアムのようで、歴代ご講有の書や色紙がたくさん掛けられています。日博上人の掛け軸や色紙もたくさんあり、今後のためにお預かりできればと思います。
日博上人の魂。命がけのご奉公。何を受け継ぎ、何を実現すべきか。水際を立てて、生きなくては申し訳ありません。
時代は巡り、過ぎてゆきますが、世代を超えて、先達が積み上げ、築いてくださったものの恩恵に浴するだけではなく、私たちも大切な心を受け継ぎ、それをまた次の世代へ手渡して、より良い未来を築かなくてはなりません。
私たち世代の責任、使命を自覚して、それぞれ今生人界のわずかな期間、命にカンナをかけてでも、世界や人びとの幸福のために、ご奉公させていただきたいものです。
南無妙法蓮華経ー🙏
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