午後は函館市青柳町にある實成寺さまへお参りさせていただきました。
市街地から見て函館山の左端に位置する立待岬。そのたもと、海を見下ろす丘の上にある實成寺。立派な本堂、荘厳なご宝前、窓の外に広がる美しい景色。サーフィンをしている人たちの姿まで見れました。
数十年前は60軒くらいの方々が實成寺でご奉公されていたそうですが、超少子高齢化、過疎化、人口減少、いろいろな事由か重なりご信者さまは少なくなっておられるとのこと。
それでも昨日お参り下さった数名の方々は、きっと一生懸命に法城をお護りいただいている方々で、心の奥底から頭の下がりました。本当に、ありがとうございます。みんなで、この美しい實成寺、法城をお護りできるようにしたいと思いました。
立待岬の方を見上げると、その途中には石川啄木一族の墓があります。岩手で生まれた啄木は「死ぬときは函館で死ぬ」と言い、その言葉どおりに墓碑が建立され、家族の遺骨とともにここに眠っているのですね。
「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けと如くに」
岩手のお寺の子として生まれた啄木。与謝野晶子さんともご縁がありますが、与謝野晶子といえば私も妙深寺で姪御さんたちとご奉公させていただきました。ご縁が深いです。
「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」(一握の砂)
本当に、美しいお寺でした。伸び代しか見つかりませんでした。ありがたいです。
お参詣終了後、相馬御導師と夏井布教区長に立待岬の「はまなす公園」まで連れて行っていただきました。ここにも与謝野寛・晶子の歌碑が建てられています。
寛の「濱菊を郁雨が引きて根に添ふる立待岬の岩かげの土」、晶子の「啄木の草稿岡田先生の顔も忘れじはこだてのこと」という短歌が刻まれているそうです。
さらに、函館山の展望台にもお連れくださいました。本当に、感激でした。
函館、すごいですー。ありがとうございます。
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