八雲の本現寺。今回の北海道のご奉公では一つの大きな目標とさせていただいてきたお寺でした。
八雲は、道南には珍しい豪雪の町で、冬はとっても厳しいそうです。そんな様々な厳しい条件の中で、田中泉英御導師はご家族とともに赴任され、ご奉公くださっていました。
博多光薫寺、古賀別院、いろいろな御縁が結びついて、妙深寺の私たちとも深い絆をいただきました。
ご遷化直前、田中御導師からお手紙をいただきました。魂のこもった、佛立教務道の真骨頂が書かれたお手紙でした。身体は傷つき、いつか潰える、消える。しかし、魂は消えない、消えることもない。迷いもない、悔いも憂いもない。ありがとうございます、と。
今日、初めてお参りさせていただいて、まごころが満ちている、想いが溢れていることを、痛感しました。
奥さま、知栄子さん、そして局長さまご夫妻がお待ちくださっていました。感動の再会でした。そして、何より驚いたのは、大勢の縁を結ばれた方々がお参りくださっていました。本当に、大勢。どうやって、こんなに多くの方々がお参りくださったのか、想いのこもったご奉公の奇跡に感動しました。
はじめて、お参りになった方々、お話を聞いてくださる方々がおられると思い、これまでの順序や内容を変えて、みなさんに向かいました。まずはご挨拶、そして一座のお看経、その後にお話。
精一杯、ご奉公させていただきました。一分でも、本現寺さまのご奉公のお役に立てたならと、精一杯ご奉公させていただきました。足りないと思います。でも、精一杯ご奉公させていただきました。
ご供養は本現寺さまの目の前にある軽食喫茶シンフォニーで頂戴しました。この場所はNPO法人「やくも元気村」が運営されています。御導師の奥さまからご紹介をいただき、赤井理事長さまと初めてお目にかかりました。素晴らしい活動をなさっていて、心から感銘を受けました。
就労継続支援、共同生活援助事業、共生サロン、グループホーム、生き甲斐のある場所、やりがいのあるお仕事、居場所、絆を、丁寧にご提供されていました。勉強になりました。今後、末長くお教えいただきたいと思いました。
賢治さんの話をしていたのですが、なんと、シンフォニーに行ってみたら、銀河鉄道の切り絵が目に飛び込んできて、佐藤国男先生の作品が展示してありました。虔十公園林のチラシが貼ってあるなんて。
ちょうど、お話の中でご紹介していた内容でした。「雨ニモマケズ」の素晴らしい作品がシンフォニーに寄贈されていました。目指すところ、想いは同じであることに、胸がいっぱいになりました。
すべて、御導師、奥さま、知栄子さん、みなさまの想いのおかげでした。本当に、ありがたく、心から感謝申し上げます。
もう21時を回りました。ご報告しなければならないと思ってパソコンを開いていたら、あっという間に数時間が経過します。休んでいる場合ではないから。お伝えしないと申し訳ないから。
本当に、今日もありがとうございました。一生分の一日、今日も悔いのない、甲斐のある一日となりました。
無常を感じながら、御恩を感じながら、それに報いるためには、いま生きている私たちがしっかりとご奉公させていただくほかないと思っています。
ありがとうございます。
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