2008年1月7日月曜日

妙深寺のお正月

 昨夜、長野で渡邊和長さんとお別れをしてきた。見事な、綺麗なお姿で、白く光り輝いていた。ご家族とご親族、みなさまとお会いして、お話をお聞きして、和長さんのお姿を拝見して、言葉が湧いてくる。御題目が湧いて出てくる。

 闘病の中、人間としても、佛立信徒としても、手本となる姿を見せてくださった。お別れをして一人長野新幹線に乗り、横浜に戻る。帰山すると家の中はひっそりとしていた。23時をまわっていた。

 昨日から寒参詣が始まった。これから2月5日まで朝6時30分から8時過ぎまで、大勢の方々が妙深寺にお参詣をされる。朝のご供養(朝食)があるため、前日から各教区の方々が交代で泊まり込んで準備をしてくださる。連日、400名近いお参詣者で溢れる。特に、今年は昨年からの流れもあって、新しい顔ぶれ、若い方々が目立つ。有難いことだ。

 ここまでブログの更新が滞ると、閲覧する気もなくなってしまうだろう。落ち着いてPCの前に座れないのだから、文章も綴れない。これではいけないと、少々早起きをして、溜まっていることを書き込もうと思った。

 妙深寺のお正月。12月31日は23時30分から除夜法要が勤められる。ほんのりと灯る明かりの中、本堂にお参詣して御題目をお唱えしながら年を越す。法要は0時30分まで。写真は境内地で出される年越しそばのテント。青年会の方々が毎年大晦日のご奉公として、全お参詣者に年越しそばをご供養させていただいている。彼らも、年末年始のご奉公だから大変だと思うのだが、きっとお友だちとの約束などを断って、お寺でご奉公してくれているのだと思う。本当にありがたい。

 さらに有難いのは、今年は、この除夜法要が終わった後に、数人の有志の方々が「このまま本堂にいさせてください」と申し出られたことだった。実は、今の妙深寺は、まさに「百本祈願ブーム」と呼んでも良い状態で、もはや20名近くの方々が百本祈願をされている。次から次へと、百本祈願に挑戦されている方からのお話を聞く。お正月休みを利用して百本祈願に挑戦される方も多く、年末年始は大勢の方々が毛布にくるまりながら本堂でお看経されているような状態だった。

 その中でも、この大晦日に、「このまま本堂にいさせてください。この本堂から初日の出を見たいのです」と仰った。そう、妙深寺の本堂は丘の上にあり、ずっと太陽が当たる。もちろん、横浜港から上る朝日は、真っ先に本堂を照らし出し、本堂の中の御宝前を浮かび上がらせる。

 平成20年の初日の出を本堂から見たい、それまでずっと本堂でお看経をさせていただきたい。その思い、願いの素晴らしさに感激した。大晦日の横浜の空は、本当に澄んでいて、たくさんの星が見えていた。清従師がそれを写真に撮ってくれていて、そこにはびっくりするくらい綺麗な星空が映っていた。横浜の空に、これだけの星が出るなんて珍しい。天文少年の血が騒ぐ。本当に普通の年じゃない、平成20年は。

 教養会館の屋上から撮影した写真の中に、綺麗な星々が輝いているのが見えるだろうか。あぁ、なんて綺麗なんだろう。星を眺めていると、言葉に代えられないほど色々なことが思い巡る。ありがたい。

 妙深寺の本堂の中では、3人のご婦人がお看経をし続けておられた。日の出まで5時間以上。御題目をお唱えしながら大晦日から元旦にかけての夜を過ごされていた。特に、高島女史はこの日から百本祈願をはじめられた。元旦だけではなく、結局この日から新年の数日間、ずっとお寺でお看経をし続けておられた。吏絵ちゃんがお参詣してくれた時にも偶然お会いできて、「嬉しいわ」と感激してくださり、吏絵ちゃんにお年玉まで渡してくれた。

 それにしても、百本祈願が流行するお寺というのは有難い。今年は、とにかく「お看経」をたくさんあげさせていただいて、その尊さを実感しようとしている。  
 世界でも、国内でも、政治でも、経済でも、火の付いた問題を先延ばしにして、今年まで持ち越したことが山のようにある。時限爆弾と言っても良い。気を抜いていると大変なことになる。ここまで混乱を控えていると、もはや何事かあったときに「アイツが悪い」「政治家が悪い」「制度が悪い」などと言い始めても始まらない。誰のせいにも出来ない。とにかく、自分自身で、乗り越えなければ、守らなければならない。
 15世日晨上人は「自力では引き分けか、負け」と御指南されている。自力をつけたいが、自力だけでは到底かなわないことがある。だから、ご信心の力を奮い起こし、御法さまの御力を添えていただけるようにさせていただかなければならないと思う。

 だから、今年は、信行の基本、御題目口唱をさせていただきたい。占い師や霊能者に聞くまでもない。因果の道理からしても、今年は、政治的にも経済的にも時限的な問題や混乱が起こり得る年だ。そんな年にあっても、何としても愛する人を守って上げられるように、守れるように、自分を強くしなければならないのだから。

 とにかく、一同で、たくさんの御題目をあげさせていただきたい。

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