2011年7月15日金曜日

アメリカ人の見解

最先端のIT企業に勤めるアメリカ人の友人は平然と言う。「残念ながら日本は長く住む所ではなくなった」。

震災後、日本人の妻と3人の子どもたちを2ヶ月間ハワイに避難させ、会社からの指示もあって彼らはアメリカに帰国する。

「日本の政府、官僚たちは、国民を守ろうとしていない。真実を告げていない。外国人は日本に戻って来るだろうが、住むつもりはないだろう。食べるものもない。ミルクも危険だ。関東は、もう終わった。」

国家国民をあげて、大震災に向き合うべきだった。「だった」とは、全てが、遅い。おぞましい抵抗と想像力の欠如、保身によって、今なお残念な状況に陥ったまま。

今回の大災害は、多重の大災害であり、地震・津波・原発事故の3つによって起きた。中でも最も懸念される大災害は原発事故に他ならない。なぜなら、復興が最も困難だからだ。

10年後、20年後に、国民が抱える問題は、想像を絶する。

起きた出来事は仕方ないが、最大限その対応をするしかなかったが。巨大な官僚組織は何のためにあったのか、その存在意義すら疑われる。

政治家には政治家としての役割があるが、それが機能していなくても、せめて国家に奉仕するために保護された地位にある官僚に「仕事」をして欲しかった。その「仕事」は全く見えず、むしろ常に甘い。あまりに無能で、こんなレベルなら将来ロボットに取って代わられる。

とにかく、畜産農家への指示が足りなかった、などという話を聞いて、憤りを感じる。それが仕事の者がいる。その分野の者がいる。何をしていたのか。

アメリカの友人たちに、反論することが出来ないのを口惜しく思う。

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