2012年4月4日水曜日

恐れ怯えた嵐の夜も、過ぎ去ればこれほど気持ちのいい青空が広がることに気づく。人生も同じだ。咲いて間のない桜の花も、散らずに耐えて春の陽光を浴びている。冬は必ず春となり、雨も嵐もいつかは晴れる。待つこと。耐えること。大切なこと。

「時には台風のようになれ。嵐を起こせ。」

生前、父は若者たちへこんな言葉を送った。それが若い者の使命だと言った。

旧弊を吹き飛ばし、怠惰を改めさせ、喝を入れる、活力を取り戻す。混乱や軋轢を恐れてはならない。

どんな考えでこんな言葉を送ったのか。穏やかならざるこれらの言葉は、組織の長として使うには覚悟がいる。透徹していたか。危機感からか。閉塞感からか。

昨日、4月3日は、先住の事故から19年目の記念日だった。「佛立魂」の原点。春の嵐の中で、父を想った。

そして昨日、講談社さまと打ち合わせをさせていただき、また大きな節目を迎えた。何者でもない自分に、世に問う機会を与えてくれた。言葉が見つからないほど感謝している。後は全力を尽くすのみ。

嵐の後は晴れ。

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