2012年4月7日土曜日

喪主は妙深寺

昨日に引き続き、今日も三席の教区御講を勤めさせていただきます。

昨夜は22時過ぎまで局長室の会議でした。山盛りの議題です。でも、本当に有難い。一つ一つが、生きたお寺が為すべきこと。特に「有縁社会プロジェクト」を形にしたい。

昨日、施設に入っておられたご高齢の女性が亡くなりました。お身体が動く間はお参詣やご奉公をなさっておられました。身寄りのない方で、施設から訃報を受けました。

直葬など寂しいお見送りをするに忍びなく、教務会で話し合って妙深寺が喪主となってご奉公をさせていただくこととしました。施設のある茨城県まで信仰師が伺い、葬儀を勤めました。施設の方々がお参詣くださり、本当に有難かった。関口さんも喜んでおられるでしょう。素晴らしい出会いが会ったと聞き、喜びが増しました。

プレハブにお寺の看板だけ掛けて、実際は葬儀社と一体化した「お坊さんの派遣業」をしている宗派もあります。僧侶たちも食べていくために登録して派遣されるのを待つ。マッサージ店のようなシステムです。こうしたことを認め、むしろ歓迎している世の中の風潮もある。すべて無縁社会を助長しています。

寺院葬でもないのにお寺が喪主になるのはおかしいと思うかもしれませんが、これから同じような葬儀は増えていくと思います。でも、生前ご奉公された方々は御法さまの下に集まった家族のような方々です。もし身寄りがなければ喪主をお寺がさせてもらいます。

教区御講に出掛けます。

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