2013年10月11日金曜日

今日から「宮沢賢治と法華経展〜雨ニモマケズとデクノボー〜」。

ミュージアムにいます。

無事に、「宮沢賢治と法華経展〜雨ニモマケズとデクノボー〜」が始まりました。

お忙しい中、わざわざ京都新聞さまが来てくださり、長時間じっくり取材してくださいました。ありがたいです(涙)。

宮沢賢治の遺品として、メインの現物は2点。父に宛てた手紙と、賢治の遺言によって刊行された『国訳妙法蓮華経』。その他、岩手県宮沢賢治記念館のご協力をいただいた約20点の精密複製をはじめ、合計して約70点の展示があります。

福岡清耀師、やりましたー。完成。集大成。うれしいものです。

賢治展がスタートした今朝は、何とも感慨深い。何もなかったところから、また生み出せたこと。みんな、すごかったです。表現者。体現者。2日間、徹夜でやりきってくれて。本当に、ありがとうございます。

今回、僕はほとんど大道具さんや美術さんや雑用係のようなもので、清耀師や亀ちゃんの間をウロウロしてただけで。第8景のコンテンツも、仕上げが遅れて迷惑をかけました(涙)。

でも、完成ー!すごい!

展示品やその内容も、文章も、映像も素晴らしいと思うのですが、何よりも、ハート、心、魂がこもっています。だから、伝わると思います。心だから。魂だから。

どんなにいいものでも、それがないと伝わらないものです。だから、それを大切にして、こうしています。

第一景は映像。花巻ロケで撮られた綺麗な映像を背景に、今回の展示のコンセプトを語っています。

第二景は「賢治の生涯」。賢治の一生を年表で紹介しています。

この、展示コーナーを「景」という言い方で分けているのにも理由があります。これは、未完の「土偶坊 ワレワレハ カウイウモノニナリタイ」で賢治自身が使っている章立てから取りました。「第」を略字にしているのもこだわりです。

第三景に展示されているのは、雨ニモマケズの手帳とその内容。今回、たぶん展示会としては日本で初めて、手帳の内容を頁ごとに活字化しています。

第四景は、映像紙芝居。今回のメインコンテンツの一つです。宮沢賢治と言っても、実際にはボヤッとしたイメージで、作品を読んだことはないという人が多いものです。『注文の多い料理店』『よだかの星』『氷河鼠の毛皮』『虔十公園林』『ひかりの素足』の作品を、オリジナルの映像紙芝居でご覧いただけます。

第五景は「賢治の絵」。賢治の無題の作品を飾らせていただいています。『日輪と太陽』、素晴らしいです。

第六景「賢治のことば」は、亀村俊二先生に花巻まで行っていただき、撮ってきていただいた極めつけの写真に賢治の言葉を乗せて紹介しています。そして、そばに解説文。精密複製の賢治の原稿、『銀河鉄道の夜』は必見です。

第七景「賢治の最期」では、賢治の臨終の様子と、彼が残した遺言を紹介しています。そして、遺言どおりに刊行された『国訳妙法蓮華経』の実物を展示しています。昨日、花巻から宮澤和樹さまがミュージアムまで持ってきてくださいました。本当に有難く、感激でした。

第八景は「賢治の目指したもの」で、なぜ賢治は法華経だったのか、賢治は法華経のどのような教えに心打たれたのかを紹介しています。賢治の法華経、法華経の賢治。

そして、今回の企画展の結びとして、エンディングの映像をご覧いただきます。

以上が「宮沢賢治と法華経〜雨ニモマケズとデクノボー〜」のご紹介。じっくり見ていただくと、約2時間くらいかかります。映像紙芝居も、全部見ていただきたい。賢治の言葉、ゆっくり読んでいただきたい。

何度も、繰り返し来館いただきたい、いただける、そんな展示に出来ました。

随所にこだわりがあるので、楽しみに発見していただきたいなー。

また、館内には、岩手日日新聞社から提供いただいた
、賢治の、本物のチェロ(セロ)で弾いた「トロイメライ」を、流しています。この音楽が、ミソです。賢治のセロです。賢治所有のセロの音。

そして、図書コーナーには佛立図書室にご協力いただいて『宮澤賢治全集』や『宮沢賢治童話全集』が並べられています。

もう、1日か2日かけて、来館いただきたいほどです。

いま、トロイメライを聴きながら、ミュージアムの椅子に腰掛けて書いています。何とも言えない気持ちです。

願わくはこの功徳をもって普く一切に及ぼし、我等とと衆生と皆共に仏道を成ぜん。ただ、ひたすら、その気持ちで、あたたかくなります。

大道具のようなインチキ館長ですが、みんなに、みんなに感謝ですー。たくさんのマエストロがいます。橋本ご住職は究極のパネリスト。前中くんもマエストロに昇格。あっこちゃんは親方になりました(笑)。名前をあげたら切りが無いけど。

疲れはないなー。これからグランドを全速力で10周したいくらい。まだまだー。

さ、次いこー!

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