2013年10月9日水曜日

法華経の精神

本当に、残念なのですが、今夜から徹夜で行こうと思っていた陸前高田へのご命日のお参詣は、「宮沢賢治と法華経展」の最終作業が終わらず、断念することとなりました。佐々木さんにも、福田さんにも、柴田さんにも、今野さんにも、千田さんにも、珈琲日和のマスターやみなさんにも、お会いしたかったのに、2年7ヶ月目—、お参りしたかったのに、本当に残念です。

大船渡の来渡ハウスでは、チラシを作って「英語 de 坊主バー」と宣伝してくださっていたのにー。英語教師のジェニファー先生が来てくださり、英語での法話や会話で盛り上がろうという企画。今後、被災地の子どもたちのために英語教室を行ってくださる、そんなタイミングだったのですが、ごめんなさい。今夜から、信仰師と清従師が陸前高田、大船渡に行ってくれます。彼らも英語で法話します。よろしくお願いしますー(涙)。

僕は、京都に帰り、11日のスタートまで、徹底的にご奉公させていただこうと思っております。明日10日には、花巻から宮澤和樹さまが、重要なご遺品を持って来館してくださることにもなっています。お迎えさせていただきます。

シクシク。

とにかく、再生のために、身体が百ぺん灼いてもかまわないと思って、しっかりやらないと。

「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。
われらは世界のまことの幸福を索ねよう。求道すでに道である。」(『農民芸術概論綱要』)

「よく探して ほんたうの道を習へ。」 (『ひかりの素足』)

法華経の精神。

今回は、宮沢賢治を通して、学ぶのです。

しかし、ほんとうは、僕たち佛立信者を見れば、分かるはずですよね。

分かるかな?

見えるかな?

法華経の精神。

「雨ニモマケズとデクノボー」

目先の評価ではなく、すぐそこにある結果でもない。

ほめられもしない。気にも掛けられない。でも、みんなの、ほんとうのさいわいのために、ほんとうの道を歩く。

これが、法華経の精神。

心の底から慈しみが涌いてきて、思わず、ありとあらゆるものに手を合わせたくなる。

これが、法華経の信仰。

風の声や、虫たちの羽音、雲のダンスや、光のしずく、命の輝きが感じられて、だから、誰にでも、手を合わせたくなる。

不軽菩薩の南無妙法蓮華経。

説くのではなく、読むのでもなく、体現して。

みんなで、めざして、あるく。

「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」

そうでなければ、なりませぬ。

法華経を信仰しているようで、そうでなくなることを、怖れねばなりませぬ。

お祖師さまは、戒められています。

「而るに受け難き人間に生をうけ値ひ難き聖教に値ひ奉る。設ひ聖教に値ふと云えども、悪知識に値ふならば、三悪道に堕ちん事疑ひあるべからず。師堕つれば弟子堕つ、弟子堕つれば檀那堕つ」(身延山御書)

法華経の精神を忘れないように、確認する。

「愚人にほめ(讃)られたるは第一のはぢなり。」(開目抄)

「詮するところは天もすて給へ、諸難にもあえ、身命を期とせん。」(開目抄)

「善に付け悪につけ、法華経をすつるは地獄の業なるべし。本願を立ん。日本国の位をゆづらむ、法華経をすてゝ観経等について後生をご(期)せよ。父母の頸を刎。念佛申さずは、なんどの種種の大難出来すとも、智者に我が義やぶられずば用ひじとなり。其外の大難風の前の塵なるべし。我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と、ちかいし願やぶるべからず。」(開目抄)

お祖師さまは、強烈です。

でも、このを強さの一分をいただいて、前に進みたいものです。

厳しい生と、あっけない死。

賢治の作品にあふれてる。

だから、油断なく、精進したいものです。

「南無妙法蓮華経と唱えることは、いかにも古くさく迷信らしく見えますが、いくら考えても調べてもそうではありません。どうにも行き道がなくなったら一心に念じ、或はお唱えなさい。こっちは私の肥料設計よりは何億倍たしかです。」

「風とゆききし 雲からエネルギーをとれ」

「われらに要るものは 銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」

「日ハ君臨シ カガヤキハ 白金ノアメ ソソキタリ
ワレラハ黒キツチニ俯シ マコトノクサノ タネマケリ」

「新たな詩人よ
嵐から 雲から 光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ
新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく 美しい構成に変へよ
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか」

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