4月4日、4時に起床して南米最大のお花の市場を取材して、そのまま佛立聖地に向かいました。
サンパウロ市から郊外へ約2時間。ブラジル本門佛立宗では最古参となる篤信のご信者さん、堀越氏が所有していた広大な面積の土地を、ブラジル教講が一丸となって取得し、現在整備を進めています。
地理的にもサンパウロ州にある寺院からすれば比較的中央に位置しており、利便性に優れています。
あちらの山から、こちらの山の向こうまで。
車で入口を抜けて、ずいぶん走っても、まだまだ仮道場にも着かないほど広大な土地です。
川が流れ、美しい池があり、桜の木々も植えられています。
広大な所有地の一画にはユーカリの植林地も広がっています。ブラジルの主要農林業の一つであるユーカリ栽培は、その伐採と販売がシステム化されています。そこに依頼すると伐採から販売まで全て代行して行ってくれます。つまり、この聖地はすでに自ら資金を生み出す場所でもあります。
これらの管理運営は、新設したブラジル本門佛立宗を母体とする財団によって行われ、責任の分担が行き届いているように感じました。
壮年会の方々が大型の浄化槽を設置したり、配線工事を買って出たりと、有志のみなさんで佛立聖地を整備しておられる。先日はコンコンと湧き出る源泉を探して、そこから水を引いて浄化槽に貯めているところなのだと、片木さんが説明してくださいました。
森、林、川、池、ユーカリ、桜。
ここに数十年暮らしてきた管理人さんも、所有者の変更を快く受け入れ、息子さんは財団の職員にもなっているそうです。
74歳になるというこの方の笑顔が、とっても素敵でした。ユーカリの倒木からを炭を作り、それを売ると結構いい値段になるのだと教えてくれました。
男らしい、大きな手をしておられました。
これだけのことを進めるためには、様々な要件を整えることが必要不可欠です。
合意はもちろんですが、環境要因、何よりも全ての責任を負う覚悟の人物がいるかどうかが大事なのだと思います。帰国後、様々なニュースを見るにつけて、責任を一身に負おうとするコレイア師のすごさを感じました。
最終日、堀越さんのお宅へお助行に伺ってお話をお聞きしました。ご信者さん所有の土地だからこそ、何の問題もなく一括で取得できたこと、本当に見事です。
堀越さんご自身も、今となって考えれば、ブラジル本門佛立宗のために長らく保持していたように思える、と仰せでした。今後の活用を大いに期待しておられました。
現在97歳。100歳まで生きて、佛立聖地の完成をこの目で見るのだと意気軒昂でした。必ずやそうなると信じます。
9月には木村宗務総長、そして45名に及ぶ佛立青年教務会の方々をお迎えした法要が予定されており、来年度にはご講有のご巡教も控えています。この機会を、最大限ご信心増進や改良、ご弘通発展の契機と捉えて、ホップ、ステップ、ジャンプと、大飛躍、大発展を期しておられるのが、現在のブラジル本門佛立宗であることを痛感しました。
本当に、今は、ブラジルから学ぶことばかりです。
現在は輸出することが禁止されていますが、ブラジルのお土産といえば美しい蝶の羽で作られた色鮮やかな図画でした。当然ながら空に舞う姿など見たこともありませんでしたが、帰り際、まるでご挨拶してくれたかのように、私たちの前に出てきてくれました。
車を停め、羽を休めている彼女を撮りました。
少しして飛び立つと、裏側とは全く異なる、さらに鮮やかな色をキラキラと輝かせて、佛立聖地の空に消えてゆきました。
ある時間になると、数え切れないほどの蝶が飛び交うそうです。
美しい場所ですー。
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