2014年4月13日日曜日

100年後の記念写真

ブラジルから30時間、帰国便のアクセスが悪く、北京経由で中部国際空港へ。名鉄線と新幹線を使って新横浜まで戻ってきました。さすがにきつかった(涙)。

一夜明けて、今日はお祖師さまのご命日のお総講。そして帰山から15時間後には教区御講に出発。なんか見てるだけで疲れると言われそうですが、とても穏やかで、満たされています。心からありがたいです。

今日の教区御講は、どちらも新居での御礼も併せた御講でした。どちらもまだ30代の若い席主。

「ご宝前を家の中心にしたいと思って、このようにしました。これからもご宝前を中心に生活してゆきたいと思います。」

午後のお席主、淳くんのご挨拶。本当に頭が下がります。どこに出しても恥ずかしくない立派な佛立家族です。

午前のお席では記念写真を撮りました。兼子さんのお宅。あの、おじいちゃんが行方不明になり、真夜中に駆けつけてお助行をさせていただいた場所、ご宝前。誰もがもうダメかと思っていた時、現証の御利益を見せてくださった場所です。このこともあって青山学院大学に通っていた兼子清顕師は得度を決意したのでした。

兼子誠治さん、おじいちゃん、すごい方でした。90才を越えた最晩年こそお元気はなかったですが、僕の脳裏には事務局会議や教講幹部会議で、毎回終わりかけになって、「誰か他に発言がありますか?」と司会者が言うと、今まで黙っていた誠治さんがスッと手を上げて話し始める。

「お教化が出来ていないではないですか。これではご信心が立ちません。ご奉公になりません。以上です。」

すごい方でした。

だからこそ、あの行方不明の時、思いました。言葉にすることは難しいけど、きっとそれは御法さまのご采配で、清顕師という立派な教務を誕生させてくださったのだと思います。

長男のマサくんが、こうしてお父さんと共に見事な家を建立し、輝くばかりにご宝前を荘厳しておられる。

これが本道です。

ありがたい。

マサくん、すごい。れいかちゃん、ご挨拶立派でした。ほんと、二階もすてきだったなー。ご両親、本当に素晴らしいですね。心置きなく、あとはご弘通ご奉公しかありません。

ブラジルから帰ってきたばかりだから思うのかもしれないけれど、100年後には聖地になるかもしれません。清顕が本当の本当に立派な弘通家としてご奉公したら。この場所で現証の御利益をいただかれて、清顕上人は得度を決意されたらしい、とか。こういうプレッシャーの掛け方もある(笑)。

本当に、素晴らしい、疲れも吹き飛ぶ御講でした。

入り切るか心配しましたが、68名のお参詣者みんなで記念写真を撮りました。ブラジルの方々が、古い写真を見ながら「あ、これがお祖父さんだ」「ここにパパイがいる」と言っていたように、僕たちの記念写真もきっと100年後にも残って孫たちが眺めてくれるはずです。

ありがたいなー。

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