それでも、ネパールからインドに戻り、シュラヴァスティまで辿り着き、無事に仏陀の聖地への訪問と、一同での口唱会は、すべて終わりました。
最後の聖地は、いつも祇園精舎のあったシュラヴァスティです。
ここには、大きな鐘がありました。
京都の祇園の原点もここ、平家物語の冒頭もこの場所のことからはじまります。
「祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響き有り。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理を顕す。
奢れる人も久しからず、
只春の夜の夢の如し。
猛き者も終には亡ぬ、
偏に風の前の塵に同じ。」
こちらの朝陽を眺めながら口ずさんでいたら、なぜか、平家物語なのに、涙が浮かびました。
これから、ラクノーからアグラ、デリーへ向かいます。
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