仏陀釈尊の誕生を祝う満月の夜。
仏教が潰えかけているインドでも、その日は特別の日です。
眩しいくらい、光輝く月明かりに照らされて、霊鷲山の緩やかな坂を上りました。
その月は、御本尊の向こうに見えていました。
御題目が響く中、月の輪郭は淡くなり、ついには消えてゆきました。
〝月を待つまでは灯を憑み給ふべし〟
〝若し日蓮なくんば佛語虚妄とならん〟
〝佛法は月の国より始て、日の国にとどまるべし。月は西より出で東に向ひ、日は東より西へ行くこと、天然のことはり〟
すべて、だれも思ってもみない、おはからい。
完全なるタイミング。
太陽が出ると、月は役割を終えて淡く消えてゆきました。
ほんとうに、月を輝かせる、日の光りが、大切な、本門の、本物の、Primordialな、法と、人と、ご奉公が、大切であることを教えていただいたように思います。
どなたでも、いつも、いつでも、大切なことを忘れずに、でも思いを新たにしてゆくことが大切だと思いますが、また、ここから、始まりと心得て、歩んでゆきたいと思います。
幻想的な、夢のような夜と朝、月と日、霊鷲山、真上の空。
霊鷲山は、五つの山に囲まれています。
中国の天台山も、五山。
〝五山の送り火〟で分かるとおり、京都も、五山。
鎌倉も、五山。
五山信仰というものも、すべて霊鷲山がルーツです。
法華経本門は、生きた仏教です。
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