2016年3月23日水曜日

本門佛立宗の本山、宥清寺にお参りしました。







御所の北側を意味する京都北野。平安の昔から町衆の力で栄えてきたこの地に日蓮門下で­は関西最古の歴史を持つ寺院があります。

本門佛立宗 本山宥清寺。延慶元年(1308)に日蓮聖人の直弟子であった中老(ちゅうろう)、越­後阿闍梨(えちごのあじゃり)日弁上人によって開創され、当時は清柳厨子本門寺と称し­ていました。

日蓮門下では関西最古の道場・清流厨子本門寺の御宝前を継承する由緒ある寺院です。

本門佛立宗は、宗祖日蓮聖人の後継者となった日朗聖人、日蓮聖人から当時・帝都であっ­た京都の弘通を託された日像上人のご直弟を系譜としています。

室町期に、法華経教学を再興し民衆救済に奔走した日隆聖人、江戸末期に活動し後に「幕­末仏教改革者」と呼ばれる長松清風・日扇聖人の流れを汲んでいます。

昭和22年に法華宗から独立した本門佛立宗では、日蓮聖人を「高祖日蓮大菩薩」、「御­祖師様」、日隆聖人を「門祖」と尊称しています。そして、本門佛立宗を起した「日扇聖­人」を「開導」と称し、共に「三祖」と呼び、その信心の法脈を継承しています。

その奉安するところの日蓮聖人尊像は、日蓮聖人ご在世時にお弟子の手によって彫刻され­たもので、日蓮聖人ご自身がご開眼され、国の重要文化財に指定されています。

本門佛立宗の特色を一言でいうと、寺院は営利事業を行わず福祉への貢献と所属信徒の安­寧をねがって地道な活動を行っています。教務・信徒は「世のため、人のため」を合言葉­に、菩薩行に励んでいます。

現在、日本国内に約300の寺院・道場があり、アメリカ、ブラジル、イタリア、オース­トラリア、韓国、台湾、フィリピン、スリランカ、インドなどにも道場をもち活発な布教­活動を行っています。

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