2016年3月25日金曜日

春の尊さ

ついに体調を崩し、申し訳ありません。

妙深寺の桜が咲きました。

春が訪れたのですね。

しかし、なぜかあまり嬉しく感じません。

きっと、2015年の世界の平均気温が過去最高を記録し、ネパールで凍えながら厳しい冬を感じていたのに、2016年2月の平均気温は1891年の観測開始以来125年間で最も暑かったと発表があったからかもしれません。

とんでもないことです。

このままでは、春の訪れを喜んでいるのもつかの間、巨大な自然災害が次から次へと猛威を振るうことになると思います。

自然災害も、恐ろしいテロでも、自分の身にふりかからないと、分からないものでしょうか。

とっても身近な、恐ろしいことのように思います。

デンマークで起きたテロのテロリストたちは、当初原子力発電所を標的にしていたという情報もあります。

危惧が、現実のものとなろうとしているのに。

大自然と、人間の暴走具合を思うと、自分の力の無さを感じますー。

とにかく、こんな時こそ、お看経。

ジーッと、ご宝前に座り、お灯りを点けて、しっとりと向きあってみる。

手を合わせ、無始已来の御文の前の、小さな梵鐘の音色にまで心を通わせる。

そして、ゆっくりと、御題目を唱え重ねてゆく。

数えきれない臨床例、末法当今の人びとの性格や生活にピッタリの、即効性や持続性のある修行。

口唱ー。

嵐の中に水面の静寂を求めるのではなく、風を吹かれた水面の美しさを見る。

今夜から、また清行がネパールに向かいました。

たくさん、あります。

春の尊さが、いつまでも続きますように。

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