朝は風花が舞っていた京都。
「風花(かざはな)」というのは、遠くで降った雪が山越えの風に乗って街まで飛んでくるチラチラ、キラキラと舞う雪のこと。
昨日、風花の舞う京都で、京都佛立ミュージアムの特別企画イベント、「不都合な真実展」「仏教と環境展」のトークイベント、京都佛立ミュージアムスタッフ 青地瑛久氏に捧ぐ。追悼公演『- Ryoma -』が、意義深く、無事に、盛大に、開催されました。
ご登壇、ご出演いただいた皆さま、ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
途中、このままでは「持続不可能」な社会を象徴するかのように、本物の吹雪のような天気になり、ミュージアムのドアがガタガタと揺れていました。
気候変動を実感しながら、トークイベントを開催させていただきました。
京都市地球温暖化対策室の安田課長、公益財団法人京都市環境保全活動推進協会、京都市環境保全活動センター(京エコロジーセンター)の指定管理者・新堀さまとお話をさせていただいて、より具体的に、より身近に、私たちが為すべきことが分かりました。
手探りでスタートした小さな仏教ミュージアムの試みが、この分野で地道に活動してこられた皆さまのお力添えのおかげで形を為して参りました。ひとえに皆さまのおかげです。
京都市環境保全活動推進協会さまが掲げているミッション。
「持続可能な地域社会を築くための活動に参加・参画する人を増やし、人と人、様々な団体をつなげる。」
私たち自身も、そうなりたい。
決して危機を煽るわけではありませんが、国連のグテーレス事務総長が昨年9月の総会で話したように、今後2年間(すでに半年が過ぎてしまいました)で地球温暖化対策のために具体的で、劇的な行動を起こさなければ、取り返しが付かなくなるというのです。
私たちに何が出来るか、緊張感を持ち、同時に腰を据えて、しっかりと取り組んで参りたいと思います。
1月29日(火)13時からは、博多光薫寺を会場として「一発でわかる仏教×SDGsセミナー」が開催されます。松本現薫師、小野山淳鷲師も参加予定です。
昨日もお話ししましたが、「持続可能な社会を目指す」ということはこのままでは「持続が不可能だ」ということです。これは仏教の「無常観」そのものです。「当たり前のようにずっとある」ということが勘違いで、「持続不可能」と気づき、さとって、行動を変える、行動を起こすことが仏教だからです。
いずれにしても、大きなパラダイムシフトに私たち仏教徒が貢献すべきであると思うし、仏教徒が本質的な仏教の意義を再発見し、行動を起こすことによって人類のパラダイムシフトが起こり得る、と私は信じます。
いつも言っていますが、人類のバージョンアップは仏教のアイデアや思想から起こるであろうし。
しかし、左脳では無理なので、だからこそ「信仰」でなければなりません。「信の一字を詮と為す」「信は道の源、功徳の母」。「信」という人間の心に具わった機能を使うこと。これを理解しなければ「宗教家」ではなく単に「学者」となってしまう。
ホモ・サピエンスが滅亡し、ホモ・デウスが登場するという大胆な仮説も一笑に付すことは出来ません。人類が「虚構」を共有することによって繁栄したという説に説得力があることも理解できますが、仏教まで「虚構」とされるのは承服できない。その「虚構」から離れて、人間という存在の「愚かさ」と「可能性」を追求したのが仏教であるはずだから。
話が逸れましたー(汗)。
Yukkoさんと吉永先生、アキラ・ヤマガタ先生の公演、ちょっと簡単には書けないほど、素晴らしかったです。
演目の全てが素晴らしかったけれど、「不都合な真実展」に思いを馳せて、あちらの正義とこちらの正義がぶつかり合い、結局こうなってしまうのか、と感じて選んだという映画の曲。そうご紹介されてすぐには思い浮かばなかったのですが、演奏をお聴きして納得。
『もののけ姫』でした。素晴らしかった。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」のメインテーマ曲も、もう吉永先生の声が素晴らし過ぎて、みんなに聴いてもらいたかった(涙)。
公演中、青地さんの存在を感じました。
公演、演奏、吟詠に感動し、オンリーワンの舞台を、青地さんは喜んでくださっているに違いない。そう思える追悼イベントでした。ご遺族も参列くださり、本当に感激しました。松岡さんの追悼も、同時にさせていただいたのでした。
昨夜は皆さまをお見送りし、ミュージアムを出て、京都駅でパソコンを開き長男の宿題を見て、淳鷲師と食事をして、新幹線に乗ったのは21時(涙)。
今朝は寒参詣の日曜日。10時半から門祖会の人事打ち合わせ会議。
そして、今日からネパールです(汗)。
はい、コピー人間1号と2号を、京都に行かせたり、ネパールに行かせたりしております(笑)。Yukkoさんに言われました(笑)。コピー人間でしょ?
写真は写真家の亀村俊二先生が撮ってくれました。
皆さま、本当に、ありがとうございました!!
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