「平和の原点は人間(ひと)の痛みがわかる心を持つこと。」
頭から離れない。8月9日の「長崎平和宣言」で鈴木市長が引用した、被爆者・𠮷田勝二氏の言葉。これこそ、あらゆる国や民族や宗教を越えて、人間ならば人間として人間が学ぶべき何より大切なことだろう。
「平和の原点は人間(ひと)の痛みがわかる心を持つこと。」
𠮷田さんは13歳のとき爆心地から約850メートルの場所で被爆し、全身に大火傷を負った。その後も顔に残ったケロイドによる差別や周囲の視線に苦しみながら、被爆体験を語り続けた。この言葉は𠮷田さんが証言するときにいつも伝えていた言葉だという。
世界中で「正しさ」が暴走している。正当性を主張して、自衛権や生存権を主張して、戦争や戦闘が繰り返されている。 SNSでも正義感が誰かを攻撃してる。
政治家、宗教家、正しさばかり主張して、吉田さんの言葉を忘れていないか。
時に正当性は人間性を奪う。「どちらが正しいか」の前に、「相手はどれほど痛いのか」を思いやること。それが慈悲。慈悲なくして折伏もなし。あり得ない。
宗教、国家、安全保障、SNS上の正義、あらゆる「正しさ」が暴走しそうになったら、吉田さんの言葉を思い返すべきだろう。
独善、排他が強い信仰ではない。謙虚に自分を見つめ、慈悲を巨きく育てる営みが信仰の道だ。
「平和の原点は人間(ひと)の痛みがわかる心を持つこと。」

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