スローバラード。
一度、ラジオでもお話したのですが、この、清志郎さんの曲が、東日本大震災の、最初の数日の思い出でした。
「市営グランド、駐車場、二人で毛布にくるまってー」
2011年3月18日の未明だったか、19日の朝だったか、昼過ぎだったか、気仙沼の小学校、中学校の、校庭のまわりをめぐる道沿いに、たくさんの車が並んでいました。
みんな、津波から逃れて、その車の中におられた。
そこに、ふと2人のカップルの姿が目に飛び込んできたのです。
フロントガラスが、曇っていたな。
長い時間、車の中にいたのだろうから。
毛布にくるまって、過ごしていたのだろうと思います。
そして、不謹慎かも知れないけれど、あの光景が脳裏に焼きついて、いつも、思い返すたびに、清志郎さんの『スローバラード』が思い浮かぶのでした。
ほんとうに、あの、4年前の、3月18日、19日の、気仙沼の光景、そこに肩寄せ合っておられた方々の姿は、忘れられません。
ネパールのこと、ほんとうに、何かさせてもらいたい。
これから起こるであろう、いろいろな災害を思うと、外国のことなんてしている場合じゃないという声も聞こえます。
でも、そんなことを言っていたら、いけませんよ。
それは、人間の言葉ではないです。
人間はね、見たら、聞いたら、動かないとダメなんです。
見て、聞いて、そのままにしたら、消化不良になってしまうんです。
仏教では、倫理、道徳で、善業をせよと言っているのではないと思います。
とことん、そういうものなのだと思います。
東日本大震災の校庭の側道で見た、軽自動車に乗っておられた、あの2人のことを、どうしても思い出してしまう。
今日は、忌野清志郎さんの、祥月命日ー。
7回忌です。
『スローバラード』の、イントロを聴いただけで、泣けてしまう。
せめて、同じ時代に、生きれてよかった。
僕は、中学校の、卒業アルバムに、清志郎さんが、飛んで歌っている姿を描きました。
もう、30年以上も、前のことですね。
今夜は、清志郎さんです。
『スローバラード』
作詞:忌野清志郎 / みかん
作曲:忌野清志郎 / みかん
昨日はクルマの中で寝た
あの娘と手をつないで
市営グランドの駐車場
二人で毛布にくるまって
カーラジオから スローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
あの娘のねごと聞いたよ
ほんとさ 確かに聞いたんだ
カーラジオから スローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を
あの娘と手をつないで
市営グランドの駐車場
二人で毛布にくるまって
カーラジオから スローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
あの娘のねごと聞いたよ
ほんとさ 確かに聞いたんだ
カーラジオから スローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を
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