サンマリノ共和国で2度目となる「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教展」がスタートいたしました。
5月17日、本門佛立宗の最高指導者である佛立第26世講有 髙須日良上人がサンマリノ共和国を訪れ、国会議場で公式に執政官2名と会談。そのまま場所を移して写真展開催のテープカットを行いました。
この模様は松本現薫師によって映像にまとめられました。もはや彼のスキルは尋常ではないです。清水清康師もすごいが、本当に現薫師はすごいです。
長松清涼ご住職は「教務は何でも出来なければダメだ。」と常々言っておられました。何でもする、ご弘通のためならば。何もしない、人のためにも、ご弘通のためにもならないことは。
彼らはご信心も強い上に社会でいつでも仕事が出来る、求められるほど、すごい。
ドローン撮影の許可を、サンマリノ共和国から直々にいただきました。サンマリノ共和国の、これほど美しい映像はなかなかないはずです。SONYさんの番組「世界遺産」に並ぶかも。4K映像だと思います。
現薫師、本当にすごい。しっかりした制作会社や局の事業部で同じことをしたら、制作費だけで軽く300万円は超えます。スタッフ最低2人、普通なら3人〜5人かな。それを1人でやってしまうのだから、すごいです。同時進行で膨大な案件を処理している子沢山のスーパーマン。ありがとうございます。
エントランスには、京都佛立ミュージアムの館長として今回の主旨について書かせていただいたパネルを展示させていただきました。
■■■■■
「2015年、京都の小さなミュージアムで開催された「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教」展は、サンマリノ共和国の協力を得て平和のムーブメントを起こし、少年の写真はローマ法王の元にまで届けられました。
3年後の2018年、ローマ法王フランシスコは、平和へのメッセージとしてこの写真を全世界に配布するよう指示しました。写真には「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめるその身ぶりの中にのみ表現されている」と書かれ、裏面には法王の署名と「戦争が生み出したもの」という言葉が添えられていました。
こうして、小さな願いと祈りが世界中に広がってゆきました。
昨年夏、私たちは同写真展を、サンマリノ共和国パブリコ宮・国会議事堂の1階エントランスで開催いたしました。この展示会はさらに大きな反響を得たのです。
世界唯一の被爆国・日本、ヒロシマ、そしてナガサキ。世界最古の共和国でありながら軍隊を持たず平和を保持し続けてきたサンマリノ。
この少年の写真が世界中の人びとから注目されている今こそ、共に伝えるべきものがあると考え、今年もサンマリノ共和国での写真展を開催いたします。
息絶えた弟を背負い、唇をかみしめ、一滴の涙も見せず、直立不動で前を見据えていた少年。
あの日、確かに長崎にいた、幼い兄弟の真実です。写真を見ながらオダネル氏の言葉を読み進めてゆけば、敵と味方の境界を越えた彼の心の変遷を追体験できるでしょう。
本年の写真展のテーマ
“NAGASAKI Beyond From San Marino”
「国を越えて、民族を越えて、宗教を越えて、憎しみを越えて、ただひたすらに平和を願う。
長崎、そしてサンマリノから、世界へ。」
2回目となる今回の写真展では、過去を振り返るだけでなく、未来に向かうべきだと考えました。
ナガサキを越え、ヒロシマを越えて、国や民族、宗教、憎しみや悲しみを越えて、サンマリノから未来へ。
それこそ当企画展の主旨です。
今回はカラフルな折り紙を用意し、日本の子どもたちをはじめ、写真展に足を運び、心動かされた来場者の方々に、平和への想いや願い、メッセージを書いていただきたいと考えました。それらのメッセージをボードに貼り合わせてゆき、美しく力強いメッセージアートを創出します。モノトーンの写真展と鮮やかなアートボードは、未来への希望と平和の象徴となります。
このサンマリノ共和国から、イタリアをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国など、世界の隅々にまで平和のメッセージを語り継いでゆきたいと切望しています。
京都佛立ミュージアム 館長 長松清潤」
パネルは全てイタリア語と英語です。今回も日本語の展示はありません。
裕子さん、緑さん、ダリオさん、ブリガンテさんに大変なお力添えをいただきました。感謝してもし切れません。
実際、7月の宗会で決算が発表されますが、このサンマリノ展にはたくさんの方のスポンサードをいただいております。その方々の有志で翻訳費用なども捻出いただきました。さらに余剰金はミュージアムの歳入へ組み入れてくださったのです。本当に、ありがたい限りです(涙)。
僕の中では、戦争と平和についての展示と、環境問題についての展示と、歴史についての展示、ハチドリのひとしずく展も原発と日本の展示も、すべてつながっています。
結局は、人間の心のこと、人間の愚かさと、可能性のこと。心を開発して、心を磨いて、人間が人間として人類の価値観をバージョンアップしなければならないということ。
今のままではもったいない。縛られてる。浅い。悲しい。苦しい、ということ。
過去から現在、現在から未来へ。
天と地と。
人と動物と自然と。
本当に調和のとれた、美しい世界です。
誰もがそう感じられるように、心をほどいてゆくことがお教化であり、法灯相続であり、ご弘通ご奉公だと思っています。
5月17日、本門佛立宗の最高指導者である佛立第26世講有 髙須日良上人がサンマリノ共和国を訪れ、国会議場で公式に執政官2名と会談。そのまま場所を移して写真展開催のテープカットを行いました。
この模様は松本現薫師によって映像にまとめられました。もはや彼のスキルは尋常ではないです。清水清康師もすごいが、本当に現薫師はすごいです。
長松清涼ご住職は「教務は何でも出来なければダメだ。」と常々言っておられました。何でもする、ご弘通のためならば。何もしない、人のためにも、ご弘通のためにもならないことは。
彼らはご信心も強い上に社会でいつでも仕事が出来る、求められるほど、すごい。
ドローン撮影の許可を、サンマリノ共和国から直々にいただきました。サンマリノ共和国の、これほど美しい映像はなかなかないはずです。SONYさんの番組「世界遺産」に並ぶかも。4K映像だと思います。
現薫師、本当にすごい。しっかりした制作会社や局の事業部で同じことをしたら、制作費だけで軽く300万円は超えます。スタッフ最低2人、普通なら3人〜5人かな。それを1人でやってしまうのだから、すごいです。同時進行で膨大な案件を処理している子沢山のスーパーマン。ありがとうございます。
エントランスには、京都佛立ミュージアムの館長として今回の主旨について書かせていただいたパネルを展示させていただきました。
■■■■■
「2015年、京都の小さなミュージアムで開催された「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教」展は、サンマリノ共和国の協力を得て平和のムーブメントを起こし、少年の写真はローマ法王の元にまで届けられました。
3年後の2018年、ローマ法王フランシスコは、平和へのメッセージとしてこの写真を全世界に配布するよう指示しました。写真には「幼い少年の悲しみはただ、血のにじんだ唇をかみしめるその身ぶりの中にのみ表現されている」と書かれ、裏面には法王の署名と「戦争が生み出したもの」という言葉が添えられていました。
こうして、小さな願いと祈りが世界中に広がってゆきました。
昨年夏、私たちは同写真展を、サンマリノ共和国パブリコ宮・国会議事堂の1階エントランスで開催いたしました。この展示会はさらに大きな反響を得たのです。
世界唯一の被爆国・日本、ヒロシマ、そしてナガサキ。世界最古の共和国でありながら軍隊を持たず平和を保持し続けてきたサンマリノ。
この少年の写真が世界中の人びとから注目されている今こそ、共に伝えるべきものがあると考え、今年もサンマリノ共和国での写真展を開催いたします。
息絶えた弟を背負い、唇をかみしめ、一滴の涙も見せず、直立不動で前を見据えていた少年。
あの日、確かに長崎にいた、幼い兄弟の真実です。写真を見ながらオダネル氏の言葉を読み進めてゆけば、敵と味方の境界を越えた彼の心の変遷を追体験できるでしょう。
本年の写真展のテーマ
“NAGASAKI Beyond From San Marino”
「国を越えて、民族を越えて、宗教を越えて、憎しみを越えて、ただひたすらに平和を願う。
長崎、そしてサンマリノから、世界へ。」
2回目となる今回の写真展では、過去を振り返るだけでなく、未来に向かうべきだと考えました。
ナガサキを越え、ヒロシマを越えて、国や民族、宗教、憎しみや悲しみを越えて、サンマリノから未来へ。
それこそ当企画展の主旨です。
今回はカラフルな折り紙を用意し、日本の子どもたちをはじめ、写真展に足を運び、心動かされた来場者の方々に、平和への想いや願い、メッセージを書いていただきたいと考えました。それらのメッセージをボードに貼り合わせてゆき、美しく力強いメッセージアートを創出します。モノトーンの写真展と鮮やかなアートボードは、未来への希望と平和の象徴となります。
このサンマリノ共和国から、イタリアをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国など、世界の隅々にまで平和のメッセージを語り継いでゆきたいと切望しています。
京都佛立ミュージアム 館長 長松清潤」
パネルは全てイタリア語と英語です。今回も日本語の展示はありません。
裕子さん、緑さん、ダリオさん、ブリガンテさんに大変なお力添えをいただきました。感謝してもし切れません。
実際、7月の宗会で決算が発表されますが、このサンマリノ展にはたくさんの方のスポンサードをいただいております。その方々の有志で翻訳費用なども捻出いただきました。さらに余剰金はミュージアムの歳入へ組み入れてくださったのです。本当に、ありがたい限りです(涙)。
僕の中では、戦争と平和についての展示と、環境問題についての展示と、歴史についての展示、ハチドリのひとしずく展も原発と日本の展示も、すべてつながっています。
結局は、人間の心のこと、人間の愚かさと、可能性のこと。心を開発して、心を磨いて、人間が人間として人類の価値観をバージョンアップしなければならないということ。
今のままではもったいない。縛られてる。浅い。悲しい。苦しい、ということ。
過去から現在、現在から未来へ。
天と地と。
人と動物と自然と。
本当に調和のとれた、美しい世界です。
誰もがそう感じられるように、心をほどいてゆくことがお教化であり、法灯相続であり、ご弘通ご奉公だと思っています。
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