日曜日の朝を迎えました。今日は本門佛立宗米国教区ハワイ別院の三祖会です。三宅日善支庁長を奉修御導師に、第10支庁の御導師、ご住職、御講師、随伴参詣のご信者の皆さまをお迎えして奉修いたします。
昨日は準備ご奉公の合間にハワイ別院の紹介ビデオを撮ってYouTubeにアップしたり、ハワイ別院の護持について教えていただたり、撮影にも打ち合わせにも時間が取れてありがたかったです。
午後、ハワイ別院から歩いて数分の、日蓮宗のハワイ別院を訪問しました。日蓮聖人門下連合会や全日本仏教会で各宗派の国際部長にお会いすることも多く、ハワイでのご奉公の現状をお聞きすることができればと思いました。
本堂から法要の音がするので入ってみると、住職が一人でお参りしているようでした。終わるのを待って挨拶しようと、そのまま本堂一番後ろの席に座りました。
しばらくすると、この法要は導師座の前に置かれているパソコンを使い、オンラインの法要であったことが分かりました。初七日忌法要で、ハワイのコナや日本をzoomで結んだ法要だったのです。
法要後の英語による熱心な法話、何より驚いたのは導師のきめ細やかな配慮で、一人ひとりの参加者に、オンラインの画面越しに語りかけ、ゆっくりと心と心を通わせている様子でした。
この時点では、そのご住職がどなたか分かりませんでした。ただただ、日蓮宗にも素晴らしい僧侶の方がおられると感心していました。
法要後、ご挨拶してみると、インドの佐々井秀嶺師に並ぶ伝説的な開教師、アメリカの金井勝海師、80才でした。ハワイ別院に赴任していたとは全く知りませんでした。
ゆっくりとお話しをお聞きしました。前々回の東京オリンピックの前にアメリカに来たこと、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなどに住んで年月を重ね、ついに念願であったラスベガスに新しい寺院を建立したこと。
ラスベガスは「SIN CITY(罪の街)」という別名があり、蓮の花は最も汚い池の中にこそ純白の花を咲かせるのだから、なんとしてもラスベガスに御題目のお寺を建てたかった、それが叶った、現在は金井師の息子さんが住職としてラスベガスに赴任されているとのことでした。
4年ほど前からハワイ別院に赴任して活動しているそうで、米国の布教は現地の者を僧侶にしなくては本物にならないため、現在も弟子を育てているのだと出家希望の中年女性を紹介してくれました。6月中旬、身延開創750年の法要に参列するため一緒に日本まで連れてゆくのだそうです。
それにしても法要が終わってから20分もの間、ゆっくりと時間をかけて、一人ひとりに声をかけ、話を引き出そうと向き合う金井勝海師はやはりすごい人でした。
井の中の蛙、大海を知らずではいけませんね。国内だろうと、海外だろうと、私たちこそさらに御法さまに寄り添い、一人ひとりお参詣の皆さまにも近づき、ご奉公させていただかなくてはなりません。
様々な意味で、金井師とお会いできたことがありがたかったです。北崎立耕師が本門佛立宗のロサンゼルス地域の担当と紹介すると、力強いエールを送っていただきました。
年齢を全く感じさせない、明るく、オープンで、謙虚で、強い。さすがの猛者でした。
作務衣の仏丸をご覧になり「Primordial Buddhism」についてご質問いただきましたのでお話させていただきました。本化仏教の要諦。読誦についてもお聞きくださったので、あくまで読誦は薬の効能書きを読むのと同じで、薬そのものは南無妙法蓮華経の御題目、薬をいただくのは御題目をお唱えすることですから、口唱を第一義としていることをお話させていただきました。
「明日、日曜日の法要はそのことをお話しよう。」と言っておられました(笑)。
またまた完璧なタイミングでした。金井師にお会いしたことは勉強になり、刺激にもなりました。ありがとうございます。
国際弘通でも佛立が負けるわけにはいきません。佛立侍、佛立魂、佛立根性で、さらに精進したいと思います。
南無妙法蓮華経
ありがとうございます。