2007年7月29日日曜日

夏期参詣、延べ1000名の参詣者増加

 昨夜、22:10に新横浜へ到着。新大阪のホームも猛烈な暑さだったが、新横浜に降り立っても同じ暑さを実感。迎えに来てくれた清康に聞くと、昼間は35度近く温度が上がったという。22時を過ぎているのに車載の温度計は30度を差していた。

 24日から京都でのご奉公。27日には明石大橋を渡って淡路島。28日は大阪。昨夕は清風寺の開導会にお参詣させていただき、大きな本堂で御法門を拝見させていただいた。ご奉公を終えてから新幹線に飛び乗って横浜へ帰ってきた次第。

 お寺では薫化会(お寺の子供会)がお泊まりキャンプをやっていた。子どもたちの笑い声が大広間から響いていた。聞いてみるとゴキブリが出たそうで、「キャー!」と大騒ぎになったという。日曜日の朝は青年会が御供養のお当番に当たっており、青年会の方々も泊まり込んでくれている。有難いことだ。お寺にこれだけ大勢の若い人たちが泊まってくれているとは。

 長く留守をした夏期参詣だが、昨年と比べると延べ1000名の参詣者増加との報告。一日に換算すると30~40名の参詣数の増加。嬉しい報告にホッとする。大変残念なことだが、妙深寺を支えてくださってきた方々は高齢になってきており、そうして夏期参詣に気張ってこられた方の参詣は年々減っている。寂しいかな、そうした家庭内でのご信心のリーダーが亡くなられると、夏期参詣のような厳しい修行が続かない。篤いご信心の高齢者がお一人亡くなると、家族全員のご信心がスーッと落ちてしまうことがある。当然ながら、参詣数も家族ごと減る。

 何度かご披露をしているが、先代の御住職が御遷化(高僧が亡くなられることを、このように言います)になられてから約200名の方が帰寂(亡くなられること)され、お葬式を出させていただいてきた。その方々の多くはご信心の強い方々。少子高齢化の時代、住職としては前年のお参詣者数が維持できるだけでも大変なことだと痛感する。明らかにご信心の強い方々が帰寂されてゆくのだから。

 そのような状況の中で、日々にお参詣される方が増えていることは大変に有難い。内憂外患とも言える社会の中で、お参詣をしながら我が身を省みて、そして他の人を思いやるという人が増えているということであり、朝参詣をすれば苦しみ悩んでいる方々に対する御祈願やお助行があり、世界の平和を祈り、テロや紛争や災害に苦悩する方々の平和や復興のための祈りがある。そういう方が増えているということなのだ。

 温暖化、環境問題のことについても、「来年が、確かに来るのだろうか」という、背筋の寒くなるような思いもする。私の妻の故郷、欧州の母からの電話では50度近い熱波が襲っており、家の外に出られないと言っていたからだ。一度失われた永久凍土や溶けてゆく氷河が元に戻るには想像を絶する時間がかかる。ある地域は海に沈み、ある地域では砂漠化が進むといわれる。雨が降れば良いということではなく、永久凍土や氷河に依存している人間や動植物が生きるための「水」が急速に失われていることは間違いない。古代の都市が環境破壊によって都市機能を失い、古代の人々が都市そのものを捨てたように、私たちもそうなるのだろうか。しかし、その際にはどこに逃げる場所があるというのだろう。

 とにかく、朝お参詣される方が増えていることは有難い。

 今日、朝のお参詣ではYaccoさんの体験談発表があった。泣けた。涙、涙だった。

 これから相模原・妙現寺の開導会と、奥さまの第七回忌の法要にお参詣させていただく。ありがたい。

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