2007年7月8日日曜日

タクシーの方々から

 妙深寺はタクシーの方に人気があるのである。ウッシッシ。

 実は、数ヶ月前になるだろうか。あるご信者さんから、タクシーに乗って「妙深寺にお願いします」と言ったら、その運転手さんから「いやー、妙深寺って御利益があるんですってねー」と言われたと私に教えてくれたのである。何と有難いことだろう、とお寺の中でもご披露していたのである。

 そして、約2ヶ月前。私は事務局に新設された「総合企画室」の発足会合のために夜の横浜駅に久しぶり行ったのである。そして、みんなで楽しい会合を終えて、私はタクシーに乗らせてもらって(実は、最近は地下鉄の三ツ沢上町の駅に、妙深寺の大きな看板を出したので、帰る時には地下鉄を使っていることが多いのだ。そして、三ツ沢上町の駅で看板を眺めながら、一人でウッシッシと笑っているのである。気持ちわるー)、「三ツ沢墓地までお願いします」と言った。「妙深寺」とは言わず、控えめに「三ツ沢墓地」と言ってしまったのである。

 すると、運転手さんから、「あぁ、妙深寺さんですか」と言うではないか。ビックリした。
 私は、「あぁ、ご存じですか?」と聞き返したのだが、何と何と「いや~、運転手仲間では有名ですよ」と答える。重ねてびっくり仰天した。「えー」。「ありがたーい」と言いつつも、ヤバイ、私が住職だと分かったら恥ずかしー。僕がイメージダウンさせたら困るなぁ~、と思わず身体をシートに沈めた(笑)。

 そして、先日一本の電話があったと清水清康師から報告を受けた。それはタクシーの運転手の方だったという。

 その運転手さんは横浜駅で妙深寺のご信者さんを乗せた際、少しの会話だっただろうが、最後にご信者さんから「あなた、何か悩みを抱えてません?悩み事があるなら妙深寺のお坊さんに相談すると良いわよ!」と言われたという。それで妙深寺に電話をしてきた。たまたま、そこで電話を受けたのが清康師だった。

 「7日にお寺に来てくださいます」と清康から聞いていたのだが、その前の5日にお寺に見えたという。

 清康は、丁寧にタクシーの運転手をされている方とその奥さま、また一緒にお寺に来たご友人のお話を聞いてくれた。それぞれに悩んでいることがあられるということ。ここでは書くことは出来ないが、いずれにしてもご信心をさせていただいて、諸縁を能く転じることが大事である、と。正しく仏教を持(たも)ち、修行することが大切、と。そして、必ず『サイン』、御利益があることを。

 また、お連れの人の悩みまでお聞きしたという。そして、最後にはその3人から「御本尊をいただき、是非ご信心をさせていただきたい」という答えが返ってきたというから有難い。

 今朝の御法門で、清康からこれらの一部始終についてご披露があった。帰り際、清康は彼らを本堂にご案内したというのだが、その時の3人の反応がすごかった。御本尊を目の当たりにして、「うわぁー!」と思わず声を漏らされ、自然と合掌して、清康が教える前から御題目を唱えて下さっていたという。

 タクシーの中で、この方にお話ししたのが誰なのか未だに分からない。清康が「お名前は聞いていないのですか?」と運転手さんに聞いてみたらしいのだが、その女性は「お寺でメガネをかけたおばちゃんて言えば分かるわよ」と答えたらしい。私はこの話を聞いて大爆笑した。本当に面白い。だって、そういう方は今の妙深寺にはたくさんいすぎて分からないよー(笑)。おーい(笑)。

 もう本当に面白い、有難い。どんだけー!ありがたーい!

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