2007年7月5日木曜日

長男の誕生日 次男の誕生日

 昨日は長男の誕生日だった。長男は7月4日に生まれた。早いもので5才になった。

 4日という百年以上続いている長松寺の「役一総講」。「役一」というのは、「役中(お役をいただかれた方)」が月一度のお参詣をするという意味で、開導聖人のお母さまのご命日に併せて奉修される御総講で、開導聖人のご在世当時から一度も休まずに続いている例月のご奉公である。もちろん、お正月でも何でも、毎月4日に長松寺は御総講なのだ。

 私は長松寺の住職として、この役一総講のご奉公をさせていただかなければならない。つまり、4日は横浜にはいられないのである。昨夜の長男の誕生日も私だけ京都。母や妻、阿部ちゃんや姉、望が、小さなケーキを買ってきてくれてお祝いをしてくれた。寂しかったが仕方ない。御総講の直前に電話をかけて、「誕生日オメデトウ、Happy Birthday!!!」と伝えた。「ありがと、ありがと」と。寂しいなぁ。
 しかし、昨夜の御総講は百名弱のお参詣があり、他寺院からも10名を超えるお参詣、横浜からもひろし君がお参詣してくださっていて、とても有難い御総講だった。家族には大変に申し訳ないし、これからも長男の誕生日は一緒にいてやれないが、ご奉公をさせていただけることが尊く、有難く、そこに私が生きている意義があるのだから我慢してもらいたい。

 次男は3月14日に生まれた。この日には長松寺の御総講に匹敵する特別なご奉公はないので、一緒にいてやれるかもしれない。すくすくと健康に大きくなってくれていて、心から有難いと思う。「あなたの可愛がり方は5分!」と妻から怒られているし、一緒にいてあげられる時間は少ないけれど、本当にかわいくて、かわいくて、孫を見ているような感覚になる。こうしてあまり家にいなくても育児や家庭の中のことをしっかりとしてくれている妻や母、姉のチノブや望ちゃん、妙深寺の御講師方の奥さまには感謝してもしきれない。本当に有難い。

 次男が生まれる前後、2月から3月は、スリランカ、アメリカ、ブラジル、イタリアと、グルッと世界を回ってご奉公しており、留守ばっかりだったので、名前を選ぶ権利を剥奪された(笑)。いや、それは冗談だが、「もう一人で病院で産むから、あなたは病院にも来なくて良い!」などと言われて(笑)、そうは言ってもそんなことをしたら後が大変だと思って、朝から母やチノブ、望が病院に行ってくれていて、私は教区御講から慌てて駆けつけた。間に合ったので、本当に良かったぁ。最近、長男の写真やビデオがたくさんあるのに、次男の写真は少ないと指摘されていたので、ここに載せたいと思う。

 ここに書いたように長男は、4日生まれ。この日は妙深寺初代ご住職・日博上人のご命日。次男は14日生まれ。この日は私の父、妙深寺先代ご住職である長松清凉御住職・松風院日爽上人のご命日。本当に不思議なことだが、これも『サイン』なのだろう。彼らの人生がこれからどのようになるのかは分からないし、いらぬ期待などしていないが、ただただご弘通の器となれるように御祈願し、しっかりと父として教えていきたいと思う。

 二人の名前は妻のお母さんにつけてもらった。私は何のこだわりもないので、それで良かったと思っている。仏教では、その名前は「俗名」とか「通称」という。それは、世間的に通じているだけの名前で、本当の名前、御仏の教えを信じ、行じて、「本当の名前」「御法に基づく名前」をいただくことが大事だと教えていただく。つまり、それが「法号(世間では「戒名」と言うが)」であり、私たちで言えば「僧名」となる。

 あらぬ期待だが、私としては今の名前は妻のお母さんが付けたわけだが、いつか御法を信じ、人を救うための生き方を志して、『覚悟』のある人間となり、教務になってくれたら有難いと思う。その時に、僧名を拝受して名前を授けられたら良いなぁ。もちろん、ご信者でも構わない。とにかく、ご弘通の器、菩薩になってくれたらこれほど有難いことはない。

 長男の誕生日。ご信心では「誕生自祝」という。今日までの身体健全を自分自身で感謝し、感謝して新しい一年をスタートできるような人間になってもらいたい。家族は大事だ。有難い。

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