2007年7月17日火曜日

マサノブからのメール

 妙深寺の青年会長、マサノブ君からメールをもらった。3:38の送信メール。昨日、京都から自宅に付いたのは10時か11時くらいだったと思うので、夜中になってしまったのだろう。彼のご奉公によって、たくさんの青年会員を引率してくれて、楽しい雰囲気をつくり安全に横浜に戻ることが出来た。本当に有難かった。

 そのマサノブ君からのメール。個人名をちょっと直して掲載させてもらいたい。それと、ちょっとだけ私を誉めすぎているところがあって、恥ずかしいのでそこだけ削除させていただいた。でも、彼の息吹が感じられるようなメールなので、載せさせていただく。

 トラブルを乗り越えて青少年の一座にお参詣され、その上で感じたこと、みんなが感じてくれたことを報告してくださり、これからの未来に向けた希望を伝えてくれている。台風のこと、新幹線が遅れたことなどを、自分たちの「信心改良」に結びつけてくれており、それでもなお全員がご信心増進されている姿。それこそ、佛立青年の姿、姿勢、人間性。本当に有難いと思う。

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ご住職

 ありがとうございます。正暢です。
 ご報告、遅くなりましたが、本日、妙深寺青年会、法深寺青年会一同、無事に帰山させていただきました。一時は大変なことになり、大変ご迷惑をお掛け致しましたが、本当に、何から何までありがとうございました。本当に、本当に、有り難かったです!

 貴重なご住職のお時間を頂戴し、本当に尊く有り難い時間を過ごさせて頂きました。

 青少年の一座にお参詣することができなかったのは大変申し訳ありませんでした。 事前のご祈願が足りなかったのだと、ご奉公の厳しさを教えていただきました。

 特にお役をいただいている僕は、ただただ反省、改良しかありません。 ご奉公不成就になってしまい、本当に申し訳なく、お懺悔、反省改良を重ねさせていただきます。

 その反省を含め、青年会のみんなで、「百本口唱」を、この夏期参詣中、サマーセミナーまでの間にさせていただきたいという話に発展しました。

 というのも、今回は、①台風のこと、②ご住職から伺った不軽寺さんのご利益談(ご祈願によって、家を出ていた方が電話をしたというお話)の二つのことによって、

『ご祈願とお看経をしっかりさせて頂くことの大事』

を痛感させていただきました。そこがブレては絶対ダメだと。

 ですので、これから一ヶ月間、サマーセミナーの無事晴天盛大奉修と、いま苦しんでいる青年会員の周りの人たちのご祈願をしっかりみんなで共有し、させていただき、人を助くる菩薩行をさせていただきたいと。みんなで力をあわせて通算で100本のお看経をさせていただこうと、自然にみんなが思うようになったんです。

 これは、台風のことなどの災難があったからこそ気付かせていただき、学んで得られたものかもしれません。Be Bodhisattvaを目指して、これをきっかけに一丸となって励ませていただきたいと思います。

 様々な反省は前提ですが、参加者の面々は喜びに満ち溢れていました。これが大変有り難いです。

 特に、美奈子さんは、長松寺の夜のお総講とその後の交流会にも感激され、朝のご住職のお話、そして淳慧師からのご遺品のご説明の折には、開導聖人のお人柄や生き様に感涙されていました。それを見て周りの僕らも本当に純粋にありがたく、尊く感じました。
帰りのバスの中でもさっそくご教歌を自分なりにノートにまとめてらっしゃいました!

 直ちゃんのお友達のきょうこさんも飛び入り参加なのに「ありがたーい」輪の中で、何かピンとくるものがあったようです。直ちゃんの思い切りもすごいですし、あの長松寺でみんなの醸していた雰囲気が大変に尊い、ありがたいなぁと感じました。

 また、関西の青年会の方々やたくさんの方々とふれあい、中井くんも、
「たくさんのお寺の人たちと知り合えて話せるのは、自分にとって何よりの喜びって感じです。青年会に出ることが将来の自分の糧になると感じました。」
と言ってくれていました。

 お金が足りず、必至にバイトをして、携帯電話の修理をするところをセメダインで応急処置し(!)、何とか京都に来てくれた中井くんですが、本当に活き活きとしてたくさんのことを感得されていた様子がとても頼もしく思いました。
 絶対に彼には妙深寺の将来を支えていくご信者として成長してほしいので、ともに頑張ってまいります。

 また、恭子さんも、初めて会うメンバーも多い中、たくさんのことを感じ、長松寺の雰囲気を大変気に入って感じ入っていましたし、原さんのお兄さんや博美さんも終始笑顔で、「ありがたーい」雰囲気を満喫されていました。

 これはひとえに、ご住職はじめ、淳慧師、博子さん、千延リーダー、あらゆる方々のご慈悲、ご尽力のお陰です。
 本当にありがたい環境に包まれている妙深寺のぼくらは、恩返しのご弘通ご奉公を必至にさせていただきたいと感じました。

 こんなに恵まれている妙深寺の中の僕らは、これから何ができるのか。
 開導会の時期に長松寺に宿泊させていただき、それを改めて問われていると思います。

 長松寺に一日滞在させていただき、開導聖人が実際にいらっしゃった場所に立ち、言葉にできない感覚にとらわれました。
 あの長松寺で、ご住職から直々に開導聖人のお話を伺うと、まさに
「どこにもいかぬ ここにおるぞよ」
と開導聖人が仰っているような感覚に包まれ、身動きができなくなりました。

 失礼なのかどうか分かりませんが、開導聖人のお写真を拝見し、すごく感じていました。

 ご遺品を拝見し、ルーツを知れば知るほど、今のご住職、そして妙深寺はじめ、ご活躍されている若いお講師方は、開導聖人のご意志と寸分もブレていないんだと感じます。そんなご住職やお講師方と日頃から接していられるんだという感激に包まれました。佛立はこんなに苦しみの多い現代においてこそ、ブレない正しさを証明しつづけるからこそ佛立なんだと感得しました。

 いま妙深寺でも、博さんや憲史さんや美奈子さん方のまっすぐなご信心前に随喜させていただき、刺激を受け、二代目三代目の信者一同が刺激を受け、自分自身を見直している時期であると見受けられます。

 新しい、ありがたい風が吹いているように感じます。
 僕を含め、みんなの意識が変わってきているように思います。

 話は変わりますが、こんなことがありました。
 先日、お寺にも連れてきたことのある友人(家族が創価学会員で、それをこっぴどく嫌っている)と信仰の話になり、
「お寺の人は良い人だが、やはり自己満足に見えることもある」
「人助けというなら、なぜ夜回り先生みたいなことをしないのか。医学やカウンセリングなどの専門知識を勉強した上で、お坊さんは信心を伝えた方がいいんじゃないの」
「なぜ信仰をしている人は他の宗教や宗派の人たちを認めず、選民のような考えをするのか」
など、たくさんの意見をもらいました。
 しっかりと友人を納得させるような答えをできない自分が情けなく、理屈ではないんだ、と伝えながらも、「ご信心」という観点からしっかりと伝えられなかったことが悔しかったです。ちょっと前の僕だったら、ひ弱でへこんでいるだけだったと思います。

 ですが、伝えられないながらも、その日その友人にはたくさんの感謝の意だけは伝えられました。自分にはない視点をくれてありがとう、こうやって言われることで自分も改良できると思ったんです。

 自分にはない視点、ついつい忘れてしまう「俯瞰で見ること」を意識させてくれました。
 そして、これらの指摘は、大多数の人々が、信仰を持っている人に対して抱いているイメージなのではないかと思います。
 中途半端にへーすごいねーというだけの友人ならこんな気付きは得られません。

 ですので、こういうこと自体、「試されているんだ」、と感じ、そのこともありがたいです。 世間の人たちの大多数がこのような考えに対し、どのような接し方をしていけばよいか。弱い信心前ではつぶされてしまうと思えば、頑張るしかありません。
 ご住職の昨夜のご法門の通り、「いかなる困難もありがたい」という境地に至るまで、逃げずにありがたく、試練をお受けしていこうと思います。

 そして、この友人がもしご信心に目覚めたら、それほどありがたいことはないだろうと想像します。「下種」の大事は常々清顕師から伺っているので、しっかりご信心を伝えさせていただけるよう、ご奉公させていただきます。

 大変長くなってしまいました。ご住職の貴重なお時間を頂戴してしまいました。
 その分、ご奉公に気張らせていただきます。

 早く「さすが長松ご住職のところの青年会だ」と言われるように、厳しく自分たちを見詰めて、ありがたくご奉公させていただく仲間を増やしていきたいと思います。

 それでは失礼致します。ありがとうございます。

            合掌、
            正暢
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 このようなメールをいただいた。マサノブ君のご信心的な感性が、これほど豊かであるということに感謝したい。頑張ってお参詣したのに、冷や水を浴びせるようなことは言いたくない。しかし、彼のご信心前、豊かな感性によって、自らのご信心の反省し、みんながご信心の改良を誓ってくれていることが有難いではないか。

 御教歌「よい事を して懺悔をばしたるかな 今は心に くるしみもなし」

 本当にマサノブ、ありがとう。ありがとうございました。

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