2010年4月4日日曜日

日本で学んだこと

 今日は、開導まつりの後で京都へのご奉公に向かいました。3月16日の麩屋町の御総講は、海外出張中で欠仕してしまいましたから、今日はどうしてもご奉公させていただこうと思っていました。

 本当は、今日の夜がスリランカ団参32名の最後の夜ですから、横浜に残っていたかったのですが、仕方ありませんね(涙)。みんなに、お任せして、一人横浜を離れました。高島さんが着物を持ってきてくれたそうで、15才のスーパーモデルのようなチェラーニが着物姿になったとか、もう、会場にしたガラスの間が、感動と興奮で熱気ムンムンとか、そういう羨ましい連絡が届き(涙)。

 信仰師からメールが届き、写真を送ってくれました。本当だ、本当に、素晴らしいパーティーになったようです。本当によかった(涙)。妙深寺の、心からのおもてなし。スリランカから来た32名は、きっと、お金なんかでは買えない、何物にも代え難い、素晴らしいものを、この日本巡礼から得たであろうと信じています。心に刻まれて、一生離れない思い出。ご信心の思い出。本当に、みんなクタクタだと思いますが、よかった。ありがとうございます。

 ずっと言ってきたように、彼らが変われば世界が変わります。香港の稔子さんが、家事を手伝ってくれているスリランカ出身のタミル人の女性をお教化しようと努力してくれています。コロンボでミランダ女史とも引き合わせて、そして香港に戻っています。毎日、一緒に御題目を唱えてくれているとか。

 そのタミル人の彼女が、インターネットで妙深寺にお参詣していて、月始総講でのミランダさんのスピーチやアベイさんのスピーチを聞いて、何かを感じてくれたみたいです。シンハラ人だけが本門佛立宗のご信者さんではないことにも気づいて、感動してくれたとか。そうです、そのとおり。ありがとう、稔子さん。

 シンハラ人だけではないんです。タミル人も、たくさんお教化になっています。タミル人は、インドやアジア全域にコミュニティーを持っています。つまり、スリランカの本門佛立宗は、インドへのご弘通を切り開いてくれます。中東でもスリランカ本門佛立宗のご信者さんが少なくとも2軒は住んでいて、ご信心をしています。スリランカと中国との結びつきは歴史的に深く、これから何かが生まれるはず。

 本当に、歴史的なご奉公をしてくれて、みなさんに感謝です。もちろん、私は課題も見えました。今後のスリランカ本門佛立宗の発展のために、また福岡御導師とお話をさせていただいて、課題を克服し、慎重に、丁寧に、ご弘通の人が育ち、異体同心の輪が築かれてゆくように、ご奉公させていただきます。

 さみしかったけど、長松寺に来させていただいて、よかった。麩屋町でも、100名近い方がお参詣くださっていました。これは、とてもすごい参詣数です。日曜日ということもありますが、何か、有難いエネルギーが溢れていました。

 何人かの、絶対にお話ししておきたかった方とも、お話ができました。時々、絶対に、今しておかなければならないご奉公があります。それが出来る、それを外さないことが大事。これは、御講席などのご奉公日程のことを言っているのではありません。目を見て話をする必要のある方とお会いできること、お話しできることが、有難いのです。

 一方で、何としても、いまお話をしておかなければならないという人と、どうしてもお会いできないことがあります。「万民を救いたい。しかし、万民は救えない」。残念ながら、そういう面があります。

 いずれにしても、今日の麩屋町のご奉公は、特別、素晴らしいご奉公となりました。本当に、お参詣、ご奉公してくださった皆さま、ありがとうございます。特に、今日は日頃ご奉公くださっている「学生師」がいないという、近年なかった事態の中での奉修でした。「どうするの?」と思っていましたが、なんとなんと、本山や関西近郊の青年会の方々が集まってくださり、お塔婆の受付や浄書、言上文まで運んでお給仕してくださいました。本当に、ありがたかったです(涙)。

 こうして、ご信者さんのいない長松寺のご奉公が出来ました(涙)。本山からのお参詣も、少なくなる一方のように感じていましたが、今日のお参詣の多さ、本当に有難かった。私も、応えられるように、さらに頑張ってご奉公させていただきます。

 横浜でも、京都でも、皆さま、本当に、ありがとうございます。とにかく、スリランカのみんなには、日本で学んだことを、自分の世界、自分の生活の中で生かして、ご弘通のご奉公、菩薩としての生き方を進めてもらいたい。Feel Globally, Act Locally.

 ありがとうございます。

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