2010年8月18日水曜日

龍二

 今朝、龍二がお参詣してくれました。
 久しぶりのお参詣でした。彼のプライベートのことで話をしたいと思っていたので、会えてよかったです。
 龍二とは、今から18年近く前に、はじめて会いました。
 出会った時、父が瀕死の状態から一大現証の御利益をいただいた直後でした。頭蓋骨骨折、脳挫傷、頭蓋底骨折、脳内浮腫などの状態から、見事な復活。お医者さまが、「奇跡」「信じられない」と仰るほど、お助行でいただいた御利益を実感した時のことです。
 その日、板倉さんがお友だちをお寺に連れてこられました。お話を聞くと、その方の息子さんが交通事故を起こし、現在も意識が回復しない。すでに数ヶ月が経とうとしている。もう、一生この状態になるのではないか、と泣かれていました。

 私は、必死に自分と自分の家族が体験したこと、父の回復についてお話をしました。受持は深恭師だったと思います。とにかく、このご信心は私たちと同じようにご家族を助けてくださる、御本尊をいただいて、枕の側で御題目をお唱えしていただきたい、とお伝えしました。

 家族の苦しみは同じ。この状態がいつまで続くのか、元気だった息子が戻ってきてくれるのか、本当に、家族の不安は想像を絶します。普通なら、ベッドの側で見守るしかありません。でも、ご信心さえさせていただけば、できることがある。祈る、祈れる、唱える、届ける、届くのですから。

 そして、中央連合という地域の大きな御講で、たしか矢部さんのお席だったのですが、先住が意識不明の岩本龍二くんの入信書を読み上げ、ご宝前にご祈願を言上されたその日、信じられないかもしれませんが、龍二くんの意識が回復したのです。ウソみたいな、本当に話。それが、本門佛立宗の信心なのですが。
 お祖師さまの御妙判の通り。
「妙とは、蘇生の義なり。蘇生と申すはよみがへる義なり」
 とにかく、あれから20年近くも経っています。今でも龍二の頭には事故で受けた傷跡、ボコッと凹んだ部分がありますが、元気に仕事をして、普通に暮らしています。
 今日は、久しぶりのお参詣。「久しぶり」ということを僕に叱られて(笑)、それから龍二のプライベートについて相談。大切な女性がいるということで、ゆっくり話をしました。なぜか、幸せな気持ちになりました。

 今日もまた、
 「くるしみを 人ののがれし よろこびを きくばかりなる たのしみはなし」
 ありがたいことです。真実の信仰だから、ずっと御利益が続いていきます。続いていかなければなりません。

 芽衣も落ち着いているようです。今朝、芽衣ちゃんのご両親、柴ちゃんと朋美ちゃんがお参詣され、ご報告いただきました。
 本当に、ありがとうございます。

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