2010年8月20日金曜日

本化門下ノ本分ヲ完セヨ

病院の芽衣ちゃん。朋美ちゃんが写真を送ってくれました。
お助行をいただいた方、ご心配いただいている方に見ていただきたいと思い、遅くになりましたがブログにアップさせていただきます。本当に、私も全く存じ上げない遠くのお寺の方々にもお助行をいただいていたと知り、感激でした(涙)。心から、御礼申し上げます。ありがとうございます。
朋美ちゃんから、「今日も状態は落ち着いていて、チューブもいくつかとれました。食事も始まり、まだ少ししか食べられませんでしたが、ミルクはよく飲んでいます。水分制限があるので、まだほしい様子でいます。笑顔も少し見れました。今日はICUに泊まり、明日にはでれそうです。いつもあたたかく見守ってくださり、ありがとうございます。」と、皆さまに御礼のメールをいただいております。
うれしいです。いつも、芽衣の肌は透き通るように白くて、それは、血中の酸素の量にもよるのですが、本当に、綺麗なんです。
この写真を見ても、肌の色も良いし、安心できました。皆さま、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございます。
いま、明日と明後日の特別御講、そして明後日の得度式の準備が終わりました。時間がなくて、ドタバタしています。でも、教務部全員、清和会さんの異体同心のご奉公で、バッチリ準備が整ってきています。ありがたい。
私は、苦手なのですが、允許状などを書かせていただきました。私たちは妙深寺の先住、松風院日爽上人から頂戴いたしました。清翔と清信、清顕には、私からの允許となりましたが、お手本は先住の御染筆のものです。
今日、お手本として久しぶりに拝見したのは、清康が先住からいただいた允許状。ご遷化数日前に、病室で御染筆いただいたのを思い出しました。震えた筆致です(涙)。あの時のこと、あの時の先住のご心境、状態を、思い出しました。
先住ご自身は、あと数日で世を去ることを知っておられた。壮絶なご覚悟の中で、得度をさせたのです。「生き恥かいても死に恥かくな」「男は、最期だ」と、常に言っておられた。本物です、先住は。見事に、ご遷化直前に、未来を担う者を得度させたのですから。枕頭で経一麿を剃髪されたお祖師さまにも似たご奉公です。
先住からいただいた允許状。
「爾今、益々行学二道ヲ励ミ 弘通奉公ノ願業ヲ遂ゲ 以テ本化門下ノ本分ヲ完セヨ」
明後日、受け継がれてきた允許を、新発意に与えます。この重たい言葉をいただいて、私たち弟子等はご奉公に励むのです。

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